稲荷系
いなり
- 神社(分霊)
神社系統ランキング3位(4986社)
系統説明
京都府京都市の伏見稲荷大社を総本宮とする系統。明治維新後の神仏分離により、稲荷信仰は神道系と仏教系に分かれた。伏見稲荷大社は神道系の総本宮であり、佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社、茨城県笠間市の笠間稲荷神社と合わせて日本三大稲荷にも数えられる。
祭神
祭神は宇迦之御魂神。稲の穀霊が神格化された神で「お稲荷さん」の通称でも呼ばれる。神名のウカは、記紀に登場する穀物神の豊受大神や保食神のウケと同意で食の意とされ、五穀など食物を司る神といわれる。
宇迦之御魂神ら食物を司る神は御食津神とも呼ばれ同一視されることがあり、稲荷神社では宇迦之御魂神以外に豊受大神や保食神、大宜都比売神、若宇迦乃売神などが祭神としてまつられていることも多い。また総本宮である伏見稲荷大社の祭神の稲荷大神と同様に、宇迦之御魂神、佐田彦大神、大宮能売大神、田中大神、四大神の5柱を合わせまつることもある。
系統分布
稲荷系は全国でみられる系統。主な同系統の神社名は「稲荷」「稲成」「竹駒」「保食」などがある。古くは稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社を指す言葉として稲荷が用いられた。
山城国(京都府)を拠点とした古代の渡来系氏族・秦氏の氏神であった稲荷神は、秦氏の勢力拡大に伴い全国に信仰が広がったと考えられている。室町時代以降に商工業が盛んになると町屋へも広がりを見せた。全国に3万余りとされる稲荷神社は東日本に比較的多く、稲荷神を敷地内の屋敷神としてまつることも多く見られる。また仏教においては真言密教の荼枳尼天と習合したことから、真言密教と共に全国に広まっていった。愛知県豊川市の豊川稲荷などの寺院がよく知られている。
稲荷信仰
稲荷信仰とは伏見大社を中心とする信仰のことである。稲荷神は元来農耕の神として信仰されていたが、現在では商工業の他に数多くの神格を併せもつ。神仏習合により仏教寺院にもまつられているが、これは真言宗の開祖・空海が、京都府京都市に教王護国寺(東寺)の造営に際し、稲荷神を守護神として勧請したことに始まるとも伝えられる。
稲荷神社の境内で目にする狐は稲荷神の使いといわれる。狐は農家にとって稲を食い荒らす鼠を捕食する益獣であり、稲荷神の別称の御食津神を三狐神と当て字したことで、古くは田の神としてまつられた。日本の仏教では、狐に乗った天女の姿で表された女神・荼枳尼天が稲荷神と習合したことから、狐は稲荷神の眷属とみなされるようになった。
稲荷神社の狐は口に物をくわえていることがあり、伏見稲荷大社では、稲穂、巻物、玉、鍵の4種類が見られる。稲穂は五穀豊穣を表し、巻物は知恵の象徴で稲荷大神のご神徳が記されているともいわれる。玉と鍵は伏見稲荷大社の玉鍵の信仰を表しているとされ、玉は稲荷大神の霊徳の象徴で、鍵はその御霊を身につけようとする願望を形にしたとされる。それぞれ本殿に向かって左側に稲、巻物、鍵をくわえた狐が、右側には玉、何もくわえていない狐が座している。
主なご利益
- 五穀豊穣
- 商売繁盛
稲荷神のご利益は長い信仰の歴史の中で、仏教や様々な民間信仰などと習合したため多岐にわたる。中でも元来の穀物・食物の神としての五穀豊穣や、武家や商家の屋敷神として勧誘されるようになり、後年、商売の神としてまつられるようになったことでの商売繁昌がよく知られる。他にも家内安全、交通安全、火除け、厄除けや良縁、子宝、金運、学業など生活に関わる様々なご利益があるとされる。
総本社
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京都府京都市伏見区深草藪之内町68
主な祭神宇迦之御魂大神 佐田彦大神 大宮能売大神 田中大神 四大神
主な神社系統稲荷系
- 仕事
- 家庭
- 安全
- 学業・技芸
有名神社
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佐賀県鹿島市古枝乙1855
主な祭神倉稲魂大神 大宮売大神 猿田彦大神
主な神社系統稲荷系
- 仕事
- 家庭
- 安全
- 金運
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茨城県笠間市笠間1番地
主な祭神宇迦之御魂神
主な神社系統稲荷系
- 仕事
- 厄除・開運
- 安全
- 金運
同系統の主な神社
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東京都中央区日本橋小網町16-23
主な祭神倉稲魂命(お稲荷大神)
主な神社系統稲荷系
- 厄除・開運
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岐阜県海津市平田町三郷1980
主な祭神大祖大神 稲荷大神 祖神
主な神社系統稲荷系
- 仕事
- 家庭
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宮城県岩沼市稲荷町1-1
主な祭神倉稲魂神 保食神 稚産霊神
主な神社系統稲荷系
- 仕事
- 安全
- 厄除・開運
- 子供
- 恋愛
- 金運
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群馬県太田市細谷町1
主な祭神宇迦御魂神
主な神社系統稲荷系
- 厄除・開運
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東京都大田区羽田5-2-7
主な祭神豊受姫命
主な神社系統稲荷系
- 仕事
- 家庭
- その他
- 健康
- 安全
- 厄除・開運
