天満・天神系神社とは|主な御祭神と系統の特徴 - 神社ファン

天満・天神系

てんまん・てんじん

  • 神社(分霊)

神社系統ランキング4位(4447社)

系統説明

福岡県太宰府市の太宰府天満宮と京都府京都市の北野天満宮を総本宮とする系統。天神様の通称でも呼ばれる。2社は全国に約1万2000社ある天満宮・天神社の総本宮とされ、太宰府天満宮は総本宮、北野天満宮は総本社と称する。

祭神

主な祭神
一緒に祀られる祭神

天満・天神社の祭神は菅原道真。他にも菅公の尊称や、大臣職を表す菅丞相の別名でもまつられている。道真を単独でまつることも多いが、菅原氏の祖神・天穂日命や、家祖・野見宿禰などが共にまつられていることもある。北野天満宮では、相殿神として中将殿(道真の長子)と吉祥女(道真の正室)がまつられている。

系統分布

主に見られる地域
全国
主な系統神社名
天神 天満 北野 菅原

天満・天神系は全国でみられる系統。主な同系統の神社名は「天神」「天満」「北野」「菅原」などがある。
天満・天神社が一般に浸透したのは江戸時代からだといわれる。当初は非業の死を遂げた道真と怨霊・御霊信仰が結びつき、その霊をなだめ鎮めるためにまつられたが、鎌倉時代以降に儒学者らの間で文道、学問、書の守り神として広まった。江戸時代になり寺子屋(現代の小学校)教育が普及する中で、寺子屋に学業成就を祈願して道真の姿を描いた「御神影」が掲げられたことで、学問、書道の神として庶民の間にも広がり、現代では受験の神としても知られる。

天神信仰

天神信仰は道真の死後、その霊を天満天神として崇めた信仰。道真は幼い頃から詩歌や漢学などで優れた才能を発揮し、宇多天皇と次代の醍醐天皇に重用され右大臣へと昇進するが、その栄達を妬むものや学派の争いの中、左大臣であった藤原時平の中傷により大宰権帥に左遷され、京に帰ることなく2年後に太宰府で死去した。道真亡き後、藤原一門や醍醐天皇の皇子が次々と病死や事故死したことから、これらが道真の怨霊によるものと恐れた朝廷は、道真を右大臣の地位に戻し正二位を追贈する。しかし怪異は止まず、平安京の内裏への落雷によって多数の死傷者が出た事件は怨霊の仕業と信じられた。この事件の数か月後に醍醐天皇が崩御するに至り、朝廷は道真を神として北野社にまつることとした。
道真は神として天満大自在天神と呼ばれる。天神とは本来、地の神(国津神)に対する天の神(天津神)を意味するが、道真の神号となったことで道真や道真をまつる天満・天神社を指す称号としても用いられるようになった。一説には、太宰府に左遷された道真が、無実を訴えるため何度も山に登り天を拝した際、天満大自在天神の号が記された祭文が下りてきたといわれている。

天神信仰は、古来、日本の天の神に対する信仰をいうが、天神と号した道真に対する信仰を呼ぶようにもなった。没後2年経ち、道長の墓所には現在の太宰府天満宮の前身となる廟が建てられるが、都では落雷や疫病などの天災や太宰府左遷に関わる人物の変死が続き、これを道真による祟りと恐れた。託宣により北野の地にまつられていた道長は、元来、北野にまつられていた火雷神と結びつけて考えられるようになった。朝廷は道長の御霊(怨霊)を鎮めるため、この地に北野天満宮を建てたとされる。後に雷神信仰は天神信仰と一つになり、火雷神は北野天神の眷属神とされた。道真と縁のない東北や北陸地域で天神社が多く見られるのは、雷神は「稲妻」が意味するように稲を豊かに実らせる神格をもつとされ、田の神としてまつられていたためと考えられている。
平安時代から鎌倉時代にかけて道長の神霊は次第に穏やかな性質へと変わり、慈悲の神、正直の神、芸能の神などとして信仰された。江戸時代には学問の神として寺子屋でまつられ、道長の命日とされる2月25日、あるいは毎月25日に天神講と称して子供たちが集まり飲食し、近くの天神社へお参りに行く風習があった。

主なご利益

主なご利益は受験合格、学問成就などがある。
文学や学問、詩歌に秀でた道長は、平安時代中期の学者・大江匡衡に「文道の大祖、風月の本主(文学・学芸の祖、詩歌・文章に長じた人)」と称えられるなど、生前に優れた詩文、和歌を残していることから、芸能の神としても信仰されている。

総本社

  • 太宰府天満宮 仮殿

    横綱

    太宰府天満宮

    だざいふてんまんぐう

    福岡県太宰府市宰府4丁目7−1

    福岡県太宰府市宰府4丁目7−1

    主な祭神

    菅原道真

    主な神社系統

    天満・天神系

    • 学業・技芸
    • その他
    • 厄除・開運
  • 北野天満宮 拝殿

    横綱

    北野天満宮

    きたのてんまんぐう

    京都府京都市上京区馬喰町931

    京都府京都市上京区馬喰町931

    主な祭神

    菅原道真公

    主な神社系統

    天満・天神系

    • 仕事
    • その他
    • 学業・技芸
    • 厄除・開運

同系統の主な神社

  • 湯島天満宮 拝殿 正面

    関脇

    湯島天満宮

    ゆしまてんまんぐう

    東京都文京区湯島3-30-1

    東京都文京区湯島3-30-1

    主な祭神

    天之手力雄命 菅原道真公

    主な神社系統

    天満・天神系

    • 学業・技芸
    • その他
  • 大阪天満宮 大阪天満宮 拝殿

    大関

    大阪天満宮

    おおさかてんまんぐう

    大阪府大阪市北区天神橋2-1-8

    大阪府大阪市北区天神橋2-1-8

    主な祭神

    菅原道真公

    主な神社系統

    天満・天神系

    • 学業・技芸
  • 防府天満宮 楼門

    関脇

    防府天満宮

    ほうふてんまんぐう

    山口県防府市松崎町一四番一号

    山口県防府市松崎町一四番一号

    主な祭神

    菅原道真公

    主な神社系統

    天満・天神系

    • 学業・技芸
    • 家庭
    • 健康
    • 仕事
  • 亀戸天神社 拝殿

    小結

    亀戸天神社

    かめいどてんじんじゃ

    東京都江東区亀戸3-6-1

    東京都江東区亀戸3-6-1

    主な祭神

    天満大神[菅原道真公]

    主な神社系統

    天満・天神系

    • 学業・技芸
  • 谷保天満宮 御社殿全体

    小結

    谷保天満宮

    やぼてんまんぐう

    東京都国立市谷保5208

    東京都国立市谷保5208

    主な祭神

    菅原道真公

    主な神社系統

    天満・天神系

    • 安全
    • 学業・技芸