飯縄系
いいづな
- 神社(分霊)
神社系統ランキング86位(34社)
系統説明
元々は、長野県北部に位置する飯縄山の神である飯縄権現をまつっていた神社の系統。長野県長野市にある飯縄神社(皇足穂命神社)が総本宮とされる。
長野県の飯縄山は山岳信仰の霊山として有名で、全国に広がる飯縄信仰の元となっている。
祭神
元々の祭神である飯縄権現は、山岳信仰が発祥と考えられる神仏習合の神。
飯縄権現は天狗の形で表され、東日本の代表的な天狗とされている。また、飯縄権現は荼吉尼天と同体とする説もあり、荼吉尼天同様に管狐を操り白狐に乗った姿で表される。その影響のためか、神仏分離以降は狐を神使とする稲荷の神としてまつられる保食神 や、倉稲魂命に置き換えられていることがある。
飯縄大明神は大日如来、不動明王、地蔵菩薩、勝軍地蔵が本地とされており、不動明王の垂迹とされる素戔嗚尊や日本武尊、天手力雄神がまつられていることもある。
系統分布
飯縄系は長野県を中心に全国でみられる系統。主な同系統の神社名は「飯縄」「飯綱」などがあり、ほぼ東日本のみでみられる。
飯縄山と同じく修験道場として知られる戸隠山は、学問行者が飯縄山で祈念した後に開いたと伝えられ、飯縄大明神は戸隠山の鎮守神とされていた。戸隠の修験者により中部、関東を始めとした、各地に設けられた講において飯縄信仰が普及されたとする説もある。
飯縄信仰
飯縄信仰とは飯縄神社を中心とした飯縄権現に対する信仰のことである。
飯縄神社の社伝によると、応神天皇の時代に神世七代の大戸之道尊を飯縄山山頂にまつり、飯縄大明神と称したことに始まるという。飯縄山は古くから修験道「飯縄修験」の霊山とされる。鎌倉時代に信濃国(長野県)荻野の地頭の伊藤兵部太夫豊前守忠綱が、山頂に社を建て千日間に及ぶ荒行を行い修験道を始めたと伝わる。忠綱は修行の後、神通力を得たとされ、人々は「千日豊前」と称えるとともに「飯綱の大天狗」と恐れた。忠綱は千日太夫の開祖とされるが、その呼称は同じく荒行を修めた息子の次郎太夫盛綱の時からともいわれる。
飯縄権現は火伏には不動明王に、衆生救済には地蔵菩薩に、武門擁護には勝軍地蔵へと様々に姿を変えると伝わる。足利義満、上杉謙信、武田信玄などの武将たちも厚く崇敬し、上杉謙信は閲兵や儀式において飯縄権現の前立の兜を用いたことでも知られ、武田信玄は千日太夫の冬季の居所にするため飯縄神社の里宮を建てたともいわれている。
主なご利益
- 戦勝祈願
- 除災開運
- 招福
飯縄系の祭神である飯縄権現は戦勝祈願のご利益があり、戦国大名たちの信仰も厚かった。また厄除けや招福のご利益もある。
総本社
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長野県長野市大字富田字向台380
主な祭神保食神
主な神社系統飯縄系
- 勝負
- 厄除・開運
同系統の主な神社
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神奈川県横浜市神奈川区台町7-34
主な祭神大国主神(大黒様) 金山彦神 日本武尊 大山津見神
主な神社系統金毘羅系 飯縄系
- 仕事
- 安全
- 勝負
- 厄除・開運
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茨城県水戸市東赤塚2173番地
主な祭神伊豆奈神
主な神社系統飯縄系
- 仕事
- 健康
- その他
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神奈川県座間市座間1ー3437
主な祭神日本武尊
主な神社系統飯縄系
- 安全
- その他
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山梨県南巨摩郡身延町下山字横和田五〇三〇
主な祭神倉稲魂命
主な神社系統飯縄系
- 勝負
- 厄除・開運
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長野県松本市大字島内7760・7761
主な祭神倉稲魂命
主な神社系統飯縄系
- 勝負
- 厄除・開運
