宮中八神
きゅうちゅうはっしん
宮中において天皇を守護する神としてまつられてきた。初代神武天皇の時代に天照大神と高皇産霊尊の詔により、神籬《ひもろぎ》を建ててまつられた神産日神、高御産日神、玉積産日神、生産日神、足産日神、大宮売神、御食津神、事代主神の8神をいい、古くは神祇官西院の八神殿にまつられていたが、応仁の乱で神祇官が焼失し天正年間に断絶。明治維新後に宮中三殿の神殿に遷座した。
毎年11月に行われる新嘗祭の前日には、天皇の魂を体内に鎮め、寿命の長久を祈願する鎮魂祭が8神と大直日神をまつり行われた。現在この祭祀は宮中三殿の後方にある綾綺殿において継承されている。
天皇を守護することによって国家をも守護するとされた八神は、多くの神社に勧請されまつられた。また各地の八神社や八柱神社などには八神を祭神とする神社もある。
メンバー
カミムスビは記紀神話などに登場する独神である。古事記では神産巣日神、日本書紀では神皇産霊尊、出雲国風土記では神魂命と表記される。子が複数おり、なかでも有名なのはスクナビコナである。天地開闢の時、天之御中主神・高御産巣日神の次に高天原に出現し...
タカミムスビは記紀神話などに登場する神である。古事記では高御産巣日神、日本書紀では高皇産霊尊と書かれ、葦原中津国平定と天孫降臨の際には高木神もしくは高木大神と呼ばれる。夫婦の組を持たずに生まれた独神であり、天地が分かれたときに生まれた「造化...
玉留魂/魂留産霊は延喜式などに登場する神。玉積産日神とも表記される。初代・神武天皇の時代に天照大神と高皇産霊尊の詔により、神籬《ひもろぎ》を建て八神をまつったことに始まり、古くは神祇官西院の八神殿にまつられ、明治維新後は宮中三殿の神殿に遷座...
イクムスビは先代旧事本紀などに登場する神。生魂命、生産日神、生産霊、伊久魂命などと表記される。先代旧事本紀では「造化三神」の神皇産霊尊の子とされる。新撰姓氏録では「造化三神」の高魂命の子とあり、後裔に恩智神主がいると記されている。初代・神武...
足産日神は延喜式などに登場する神。足産霊神、足産霊とも表記される。初代・神武天皇の時代に天照大神と高皇産霊尊の詔により、神籬《ひもろぎ》を建て八神をまつったことに始まり、古くは神祇官西院の八神殿にまつられ、明治維新後は宮中三殿の神殿に遷座し...
オオミヤノメは古語拾遺などに登場する女神。古語拾遺や延喜式神名帳では「大宮売神」、伏見稲荷大社では「大宮能売大神」と表記する。ニニギの降臨に随伴した神・フトダマの子。天皇守護の宮中八神のうちの一柱で、伏見稲荷大社で祀られる稲荷三神の一柱。オ...
伊奢沙和気大神は記紀神話に登場する男神。尊称をつけずイザサワケとも呼ばれ、御食津大神や氣比大神といった異名がある。アメノヒボコと同一の神であるという説があり、この説を取るなら伊奢沙和気大神は但馬諸助の親ということになる。食飯を意味する「ケヒ...
コトシロヌシは記紀神話に登場する男神である。八重言代主神、八重事代主神とも呼ばれる。古事記においては大国主神と神屋楯比売命との間に生まれたとされ、日本書紀では神武天皇の舅という立ち位置にいる。また、記紀神話両方で三輪氏の祖とされる櫛御方命、...