年神系
としがみ
- 神社(分霊)
神社系統ランキング23位(663社)
系統説明
年神をまつる神社の系統。年神系の総本宮と称する奈良県御所市の葛木御歳神社や、静岡県静岡市の静岡浅間神社が有名。
民間で信じられていた様々な形態の神が、神道の神に習合しまつられるようになっていった。
祭神
祭神は大年神。他にも大年神の子である御年神、御年神の子で大年神の孫にあたる若年神も一緒にまつられていることがある。
陰陽道の神であり、正月の日の出とともに家々を訪れる来訪神の歳徳神は、年神信仰の神としてまつられることもあり、大年神と同一視され信仰されている。
系統分布
年神系の神社は兵庫県を中心に全国でみられる系統。主な同系統の神社名は「御歳」「大歳」「大年」などがある。
年神は正月に家々に迎えまつる神として、神社にまつられている以外にも民間信仰において全国的に有名。
年神系の神社は西日本に多く、その中でも兵庫県は突出して多い。理由は定かではないが、大年神はもともと農業神であり、稲作の盛んな地域で広がったとする説、大年神の父・素戔嗚尊を祭神とする兵庫県姫路市の広峯神社の影響とする説などがある。また年神信仰は九州の北部地域から広がったとの説から、播磨国風土記に登場する大年神とみられる「筑紫の豊国之神」が鎮座した地が播磨国(兵庫県)豊国村であるためとの説もある。
年神信仰
年神信仰とは多くの神格をもつ年神に対する信仰のことである。当初の年神は祖霊信仰、あるいは田の神など農耕神への信仰だったと考えられている。祖霊は居住地の山から子孫を見守り、盆や正月には子孫の家に迎えられ家の繁栄を守護する。田の神は春になると山の神が山から下り稲作を守護する田の神になるとされ、秋の収穫が終わると山へ戻り再び山の神になる。これらが結びつき、穀物の成長の一年を人間の一年に重ね合わせ、穀物神を年神と捉えるようになったと考えられている。古事記にみられる大年神の系譜の「年神」は稲や穀物の神とされ、民間で信仰されていた年神が人格神として成立したものとする説もある。
新たな年に年神を迎えるため、依代となる松を山から採り門松とし、家の中に祭壇となる年棚を設け、魂の象徴である鏡餅を供えた。これが現在の正月行事の基になったといわれる。年神は、中世には一部の地域で大年神と同一視される歳徳神の名で呼ばれ、歳徳神のいる方角は恵方と呼び万事において縁起の良い方角とされた。正月に歳徳神をまつった歳徳棚はその年の恵方に向けて吊るし注連縄を張り、注連縄に囲まれた場所は穢れのない神域とされた。
一年に一度、時を決めて人の世界を訪れ、人々から歓待を受けた後帰っていく来訪神も年神として信仰された。男鹿のなまはげ、能登のアマメハギ、甑島のトシドンなどが知られ、異形の姿で家々を訪れた来訪神が厄を祓い作物の豊饒や幸を与えるとされる。
主なご利益
- 五穀豊穣
- 家内安全
年神系の祭神である大年神は、元来農業神であり五穀豊穣のご利益がある。また年神信仰は祖霊信仰でもあり、家を守護する神でもあることから家内安全のご利益がある。
総本社
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奈良県御所市東持田269
主な祭神御歳神
主な神社系統年神系
- 仕事
- その他
- 安全
- 厄除・開運
- 家庭
有名神社
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静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102-1
主な祭神大己貴命 瓊々杵命 栲幡千々姫命 東照宮 木之花咲耶姫命 瓊々杵命 栲幡千々姫命 大歳御祖命 雷神
主な神社系統浅間・サクヤビメ系 年神系
- 子供
- その他
- 健康
- 恋愛
- 厄除・開運
- 仕事
同系統の主な神社
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奈良県天理市新泉町306
主な祭神日本大国魂大神 八千戈大神 御年大神
主な神社系統出雲・オオナムチ系 年神系
- 厄除・開運
- 学業・技芸
- 家庭
- 安全
- その他
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愛知県名古屋市西区稲生町2丁目12
主な祭神素盞鳴尊 大年神 伊奴姫神
主な神社系統祇園・須佐系 年神系
- 厄除・開運
- 家庭
- 仕事
- 子供
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京都府向日市向日町北山65
主な祭神向日神 火雷神 玉依姫命 神武天皇
主な神社系統年神系 賀茂系
- 仕事
- 家庭
- その他
- 厄除・開運
- 子供
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兵庫県姫路市飾東町佐良和字北垣内963番
主な祭神大年神 御年神
主な神社系統年神系
- 仕事
- 家庭
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宮崎県北諸県郡三股町大字宮村3522
主な祭神大年ノ神 若年ノ神 稗田ノ神
主な神社系統年神系
- 仕事
