幣殿・舞殿 | 春日大社 - 神社ファン

有名度

大関

春日大社

かすがたいしゃ

奈良県奈良市春日野町160

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幣殿・舞殿

更新日:2026年9月27日

ひとつの建物に併設された「幣殿・舞殿」

表参道を進み、正門である南門をくぐると、正面に「幣殿・舞殿(へいでん・ぶでん)」が建っています。
幣殿と舞殿(幣舞殿)
ひとつの建物でありながら役割が分かれており、東側2間が幣殿、西側3間が舞殿です。かつては「南舎」とも呼ばれ、幣殿と舞殿を合わせて「幣舞殿」と呼ばれることもあります。
建物は桁行5間、梁間3間、切妻造、檜皮葺。四方に壁や建具を設けない吹き放しの開放的な造りが特徴です。
幣殿・舞殿の歴史は古く、平安時代前期の貞観元年(859)に創建されたと伝えられています。現存する建物は江戸時代前期の慶安3~5年(1650~1652)に再建されたもので、明治34年(1901)には国の重要文化財に指定されました。
春日大社には一般的な神社で見られるような拝殿がないため、通常の参拝ではこの幣殿・舞殿の前から御本殿を遥拝します。

天皇からの御幣物を納める「幣殿」

東側2間が「幣殿」です。
幣殿内部
幣殿は、天皇陛下から神様へ捧げられる御幣物を一旦納めるための場所です。また、春日祭では勅使に随行する上卿の座としても使用されてきました。
幣殿で特に注目したいのが天井です。格天井の格間にさらに細かな格子を組み込んだ「小組格天井」が張られており、格式を感じさせる造りになっています。
南門をくぐって正面から眺めるとひとつの建物に見えますが、東側の天井に注目すると、幣殿として設けられた空間を見分けることができます。

御神楽や舞楽が奉納される「舞殿」

西側3間が「舞殿」です。
春日大社 舞殿
舞殿は宮中から伝わった御神楽を行う場所で、雨天の際には神楽や舞楽を奉納する舞台としても使用されます。
幣殿が小組格天井を備えているのに対し、舞殿は天井板を張らず、屋根の構造を下から見せる「化粧屋根裏」となっています。
ひとつの建物でありながら、東側の幣殿と西側の舞殿では役割だけでなく、天井の造りまで明確に異なっているのが大きな特徴です。

天皇からの御幣物を納め、上卿の座ともなる格式ある「幣殿」と、神様へ御神楽や舞楽を奉納する「舞殿」。参拝に訪れた際にはそのまま通り過ぎず、東側2間と西側3間を見比べてみてください。特に天井を見上げると、2つの空間の違いがよく分かります。

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