中門・御廊・捻廊 | 春日大社 - 神社ファン

有名度

大関

春日大社

かすがたいしゃ

奈良県奈良市春日野町160

😞 🙁 😐 🙂 😄

中門・御廊・捻廊

更新日:2026年9月27日

春日大社を代表する建築物「中門・御廊」

春日大社に拝殿はなく、通常は幣殿の前から参拝を行います。しかし初穂料を納めて御本殿特別参拝を申し込むと、回廊内へ入り、御本殿の直前に建つ中門の前まで進んで参拝することができます。
見上げた中門
中門は一間一戸の楼門で、入母屋造、檜皮葺。高さは約10mあり、鮮やかな朱塗りの姿は春日大社を代表する景観のひとつです。
現在の中門は慶長18年(1613)に再建された建物で、明治34年(1901)に国の重要文化財に指定されました。
正面に設けられた大きな唐破風も特徴ですが、これは創建当初からあったものではなく、明治時代に取り付けられたものです。
中門の奥には国宝の御本殿が鎮座しています。そのため、この中門を御本殿だと思う参拝者も少なくないようですが、実際の御本殿はさらにその奥にあります。

鳥が翼を広げたように延びる「御廊」

中門の左右に続いているのが「御廊(おろう)」です。
御廊は中門から左右へそれぞれ約13m延びており、鳥が翼を広げたような姿を見せています。切妻造、檜皮葺で、現在の建物は中門と同じ慶長18年(1613)に再建されました。中門とともに明治34年(1901)、国の重要文化財に指定されています。
中門の御廊
御廊の歴史は古く、康和2年(1100)には白河法皇が春日大明神へ一切経を奉納し、春日社の神前で一切経の転読が始められました。この頃に中門・御廊が整えられたと伝えられています。
かつて御廊は興福寺の僧侶が常に御経をあげる場所で、東大寺の僧侶もここで読経していました。古くは経所や一切経廊などとも呼ばれ、春日大社における神仏習合の歴史を伝える場所でもあります。
現在は御本殿で祭典が行われる際に神職が座る場所として使用されています。
数多くの釣燈籠が並ぶ朱塗りの御廊と、その中央にそびえる中門は、春日大社を象徴する風景です。
中門と御廊
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手力雄・飛来天神社参拝所

中門東御廊の端には、春日大社の末社である手力雄神社(たぢからおじんじゃ)と飛来天神社(ひらいてんじんじゃ)の参拝所があります。両社は御本殿の近くに鎮座しているため、直接社殿の前へ行くのではなく、こちらから参拝します。
手力雄・飛来天神社参拝所
手力雄神社の御祭神は天手力雄神(あめのたぢからおのかみ)で、勇気と力の神様として信仰されています。
飛来天神社の御祭神は天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)で、空の旅の安全を守る神様として信仰されています。
中門・御廊に目を奪われやすい場所ですが、特別参拝の際には東御廊の端にある参拝所にも注目してみてください。

捻廊

中門・御廊の近くには、「捻廊(ねじろう)」と呼ばれる珍しい建築物があります。
捻廊は移殿(内侍殿)と御廊を結ぶ渡り階段で、古くは「登廊(とうろう)」と呼ばれていました。
捻廊
現存する建物は宝永4~6年(1707~1709)の建立で、桁行2間、梁間1間、切妻造、檜皮葺。国の重要文化財に指定されています。
最大の特徴は、移殿と御廊を斜めにつないでいることです。斜めに階段を設けているため、柱や桁など建物を構成する部材の多くが平行四辺形となり、建物全体が捻じれたような独特の姿をしています。
複雑な構造を持つことから、江戸時代の名工として知られる左甚五郎が造ったという説も伝えられています。
「捻廊」という名前の通り、建物そのものが捻じれながら2つの建物をつないでいるのが大きな見どころです。中門・御廊を参拝した際には、小さな建物だからと通り過ぎず、斜めに延びる階段や柱、桁の組み方にも注目してみてください。

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