さざれ石 | 霧島神宮 - 神社ファン

有名度

大関

霧島神宮

きりしまじんぐう

鹿児島県霧島市霧島町田口2608-5

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さざれ石

更新日:2026年8月1日

「君が代」に詠まれた神が宿る霊石

三の鳥居近くにある「さざれ石」は、昭和62年(1987)に岐阜県から奉納された霊石です。学名は石灰質角礫岩(せっかいしつかくれきがん)といい、小さな石が長い年月をかけて一つの岩へと成長した、自然が生み出した貴重な岩石です。現在では全国各地の神社で見ることができますが、その多くは岐阜県揖斐川町春日地区で産出されたさざれ石が奉納されています。
さざれ石が広く知られる理由は、日本の国歌『君が代』に登場することです。

さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで

この歌詞は、小さな石が長い歳月をかけて結び付き、やがて大きな巌となり、その岩に苔が生えるほど永く繁栄が続くことを願ったものです。さざれ石は、国家の繁栄だけでなく、家運隆盛や長寿、末永い幸せを象徴する縁起の良い石としても親しまれています。
さざれ石
さざれ石は、石灰岩が雨水によって少しずつ溶け、その成分が周囲の小石を長い時間をかけて固めることで形成されます。一つの岩になるまでには何百年、何千年という気の遠くなるような歳月が必要とされ、人の一生をはるかに超える時間が生み出した自然の芸術ともいえる存在です。近づいて見ると、大小さまざまな石が隙間なく結び付いている様子が分かり、『君が代』の世界を実際に目にすることができます。
日本では古来より、巨石や奇岩には神様が宿ると考える磐座(いわくら)信仰が受け継がれてきました。さざれ石もまた、神霊が宿る神聖な石として崇敬され、神社では御神徳を象徴する霊石として境内に据えられることが少なくありません。霧島神宮のさざれ石も、霊峰・霧島山を望む神域の中で、自然への畏敬と神々への祈りを今に伝えています。
三の鳥居をくぐると、参拝へ向かう途中でこのさざれ石を見ることができます。多くの参拝者はその前を通り過ぎてしまいますが、小石が長い年月をかけて一つの岩へと成長した姿を間近で観察すると、自然の力強さと時の積み重ねの尊さを実感できるでしょう。『君が代』ゆかりの霊石として知られるだけでなく、日本古来の自然信仰にも触れられる、霧島神宮ならではの見どころの一つです。

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