有名度
関脇筥崎宮
はこざきぐう
福岡県福岡市東区箱崎1丁目22−1
社日祭・お潮井とり
更新日:2026年7月25日
春と秋の年に2度行われる厄除けの神事
筥崎宮では、春と秋の年2回、春分の日・秋分の日に最も近い社日に「社日祭」が執り行われます。神事の舞台となるのは、筥崎宮からほど近い箱崎浜です。社日祭は、古くから土地の神をまつり、五穀豊穣を祈願したり、収穫への感謝を捧げたりする祭りとして受け継がれてきました。現在では、除災招福や家内安全、無病息災などを願う神事として、多くの参拝者が訪れます。
博多では古くから、筥崎宮の御神域である箱崎浜の真砂には厄を祓う力が宿ると信じられてきました。そのため社日祭では、神職による神事に続いて、箱崎浜の砂をいただく「お潮井とり」が行われます。

気になるお潮井とりと厄払いの方法とは?
お潮井とりでは、まず社日祭で神職のお祓いを受けた後、箱崎浜で真砂をいただきます。真砂は「てぼ」と呼ばれる竹で編んだかごへ入れて持ち帰るのが古くからの習わしで、お潮井てぼは筥崎宮の社務所で授与されています。持ち帰った真砂は、自宅の玄関や戸口の近くへ置き、外出する際には厄除けや災難除けを願いながら身体へ軽く振りかけます。このように日常生活の中でお清めとして用いられるのが、お潮井の大きな特徴です。

現在でも社日祭当日は、一般の参拝者も箱崎浜でお潮井をいただくことができるため、早朝から多くの人がお潮井とりを目当てに訪れます。
また、社日祭の日には筥崎宮名物の「社日餅」も販売されます。もちもちとした皮と甘さ控えめの餡が人気で、祭りの時期ならではのお土産として毎年多くの人に親しまれています。
博多の夏に欠かせない博多祇園山笠も訪れる
お潮井とりは、博多を代表する夏祭り「博多祇園山笠」とも深い関わりがあります。博多祇園山笠は毎年7月1日から15日まで開催される櫛田神社の祭礼で、ユネスコ無形文化遺産と国指定重要無形民俗文化財にも登録されている、日本を代表する祭りの一つです。祭りの初日である7月1日には、各流の当番長が法被に締め込み姿で箱崎浜を訪れ、お潮井をてぼへ納めて持ち帰ります。また、7月9日の夕方には翌10日の流舁きに先立ち、各流の舁き手が一斉に箱崎浜へ集まり、安全祈願のためのお潮井とりを行います。お潮井をいただいた後は、筥崎宮と櫛田神社の両社へ参拝するのが古くからの習わしです。
このように、お潮井とりは社日祭だけでなく、博多祇園山笠を支える大切な神事でもあります。博多の祭礼文化と人々の暮らしに深く結び付いた伝統として、現在も変わることなく受け継がれています。
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