神仏習合が色濃く残る神社 | 熊野那智大社 - 神社ファン

有名度

関脇

熊野那智大社

くまのなちたいしゃ

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1番地

神仏習合が色濃く残る神社

更新日:2025年7月18日

よみがえりの聖地「熊野三山」

熊野三山とは、和歌山県南部に位置する熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の総称です。
かつて熊野では自然崇拝の信仰が根付いていましたが、奈良から平安時代にかけて仏教(密教)、神道、修験道の聖地となり、神と仏を同じとする「本地垂迹説」という考えが広まりました。三山はそれぞれの主祭神を勧請しあい同じ神々をお祀りするようになったそうです。それらの神々は総称して「熊野三所権現」または「熊野十二所権現」と呼ばれました。
熊野三山は「浄土への入り口」であり、熊野本宮大社は西方極楽浄土、熊野速玉大社は東方浄瑠璃浄土、熊野那智大社は南方補陀落浄土であると考えられていたそうです。浄土に参拝して帰るということは、死んでから生まれ変わるということを象徴していると言われています。
また熊野速玉大社は前世の救済、熊野那智大社は現世の利益、熊野本宮大社は来世の加護を頂く事ができると伝えられてきました。
現在も熊野三山は、よみがえりの聖地として多くの人々の信仰を集めています。
熊野三山

熊野三山への参詣道「熊野古道」

熊野三山へと参拝する「熊野詣」は、平安時代に皇族や貴族の間で広まったと言われています。室町時代には、武士や庶民など多くの人々が熊野三山へと訪れるようになりました。その賑わいは「蟻の熊野詣」と例えられるほどでした。
熊野古道
参詣者たちが熊野詣のために通った道は「熊野古道」または「熊野参詣道」と呼ばれており、主に6つのルートがあると言われています。
渡辺津から田辺へと向かう「紀伊路」、高野山と熊野本宮大社を結ぶ「小辺路」、田辺から東に分岐し熊野三山へと向かう「中辺路」、田辺から海岸線を歩き熊野三山へと向かう「大辺路」、伊勢神宮から熊野三山を目指す「伊勢路」、そして吉野から熊野三山を結ぶ、修験道の修行の道「大峯奥駈道」です。
熊野古道の地図Yosemite(wikipedia パブリック・ドメイン)
多くの参詣者は、京都から大阪、和歌山の海岸沿いを歩き、熊野の入口である田辺から中辺路を通って熊野本宮大社に参詣しました。その後は熊野川を舟で下り、熊野速玉大社、熊野那智大社の順に参拝したと言われています。往復約600キロ、期間にして約1ヶ月におよぶ旅でした。なかでも中辺路は、平安時代から鎌倉時代においては、熊野御幸の公式参詣道として使われた道だったと言われています。
現在も観光スポットとして知られる熊野古道は、この中辺路の区間を指すのだそうです。また紀伊路以外の熊野古道は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として世界遺産に登録されました。
現在も熊野古道を通り熊野三山へと参拝することができます。しかしどのルートも距離があり、三山すべてにお参りするためには数日かかるそうです。
熊野の山

熊野三山の巡り方

熊野三山はそれぞれ離れた場所に鎮座しています。そのため3社を巡るには、車もしくは「バスやタクシーなどの公共交通機関」を利用することがおすすめです。また熊野三山の参拝順序ですが、出発地点によって最も回りやすいルートが変わります。
そこで今回は、参考までに古来より伝わる正式な参拝ルートをご紹介いたします。最初は熊野本宮大社です。次に熊野速玉大社、最後に熊野那智大社の順に参拝します。熊野本宮大社から熊野速玉大社までは約35キロ、車で45分ほどの道のりです。熊野速玉大社から熊野那智大社までは約25キロ、車で30分ほどの距離になります。
熊野三山巡りの道路

神仏習合が色濃く残る神社

熊野那智大社は、和歌山県那智山に鎮座する神社です。
古くから「結宮(むすびのみや)」と呼ばれ、人の縁はもちろん様々な願いを結ぶ宮として人々から篤く信仰されてきました。
境内には、国の重要文化財に指定された御本殿をはじめ、平重盛の御手植と伝わる大楠、貴重な文化財が収蔵された宝物殿など、多くのみどころスポットが存在します。隣接した場所には那智山青岸渡寺も建っており、那智山の神仏習合時代の面影も感じることができます。
また御本殿から歩いて15分ほどの場所にある那智御瀧は、神社創建の地とも伝わる聖地です。瀧そのものがご神体であり、古くからの自然信仰を感じることができます。日本三名瀑のひとつにも数えられており、遙か太平洋からもその姿を仰ぎ見ることができるそうです。
那智の瀧

熊野那智大社へのアクセス方法

熊野那智大社は、JR紀勢本線「紀伊勝浦駅」から車で20分ほどの距離に鎮座しています。神社周辺には、有料無料含めいくつかの駐車場が用意されていますので、どの駐車場を利用するか事前に確認しておく事をおすすめします。また神社防災道路通行料を支払うことで、神社境内付近に車をとめることができるのです。ご年配の方やお子様連れの方は、こちらの駐車場も検討してみてはいかがでしょうか。
駅からバスで向かう場合は、熊野御坊南海バスに乗車し、「那智山」のバス停で下車してください。乗車時間は30分ほどです。バス停から御本殿までは歩いて15分ほどの距離になります。バスを利用する際は必ず時刻表をご確認ください。また駅から熊野那智大社までは10キロ以上離れているため、歩いて向かう事は少し厳しいです。

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