西宮神社の開門神事・福男選びの歴史と参加方法 | 西宮神社 - 神社ファン

有名度

関脇

西宮神社

にしのみやじんじゃ

兵庫県西宮市社家町1−17

😞 🙁 😐 🙂 😄

西宮神社の開門神事・福男選びの歴史と参加方法

更新日:2026年11月7日

毎年1月10日早朝に行われる「開門神事・福男選び」

西宮神社の「開門神事・福男選び」は、毎年1月10日の午前6時に行われる、十日えびすを代表する神事です。大太鼓の音を合図に表大門(赤門)が開かれると、待ち構えていた参拝者が一斉に境内へ駆け込み、約230m先の本殿を目指します。早く到着した順に3人が、その年の「福男」に認定されます。
最初に到着した人が「一番福」、続いて「二番福」「三番福」と呼ばれ、認定証や御神像などが授与されます。福男は自分だけが福を授かるのではなく、周囲の人々にも福を分け与える存在とされています。
全国的にも知られる西宮神社の新春の風物詩で、毎年多くの参拝者が参加します。勢いよく赤門から駆け出す光景は、テレビや新聞などでも大きく取り上げられています。
西宮神社 赤門から飛び出す参加者

江戸時代の走り参りから始まった福男選びの歴史

開門神事の起源は、鎌倉時代の記録にも見られる「忌籠(いごもり)」の風習にさかのぼります。十日えびすの前夜には、えびすさまが神馬に乗って町を巡られると伝えられ、人々は門戸を閉ざし、静かに神様をお迎えしていました。
西宮の町では、えびすさまが通られる際に松の葉先が当たらないよう、門松を逆さに飾る風習もありました。現在も西宮神社では、年末のすす払いに合わせて逆さ門松が飾られています。
江戸時代になると、夜明けの開門を待ち、誰よりも早くえびすさまにお参りしようとする「走り参り」が行われるようになりました。寛政年間(1789~1801)に刊行された『摂津名所図会』にも、忌籠が明けた早朝に大勢の人々が参拝する様子が記されています。
現在のように、早く参拝した人を「福男」として認定する制度が始まったのは1940(昭和15)年です。その後、戦災や社会情勢による中断を経ながら受け継がれ、今日の開門神事へと発展しました。
スポンサーリンク

赤門から本殿まで約230mを駆け抜ける「福男道」

福男選びの舞台となるのは、国の重要文化財に指定されている表大門(赤門)から本殿までの約230mの参道です。参道は一直線ではなく、途中に急な曲がり角や樹木があり、速さだけでなく進路の取り方も重要になります。
西宮神社 参道のカーブ
赤門を出発すると、最初に大きく右へ曲がる「てんびんカーブ」が待ち受けています。その先には長い直線の「福男道」が続き、参拝者は本殿を目指して全力で走ります。
さらに「審判のクスノキ」と呼ばれる大きな木を避け、最後の難所となる「魔物の角」を曲がると拝殿が見えてきます。最後まで順位が入れ替わることもあり、毎年多くの注目を集めています。
この参道は、普段は参拝者がゆっくりと歩く場所ですが、1月10日の早朝だけは福男選びの舞台となります。
西宮神社 直線の参道

福男選びの参加方法とスタート位置の抽選

福男選びは、特別な資格を持つ人だけが参加する行事ではなく、一般の参拝者も参加できます。女性も参加可能で、「福男」という名称はありますが、男性だけに限定された神事ではありません。
参加者が増加したことから、安全確保と公平性のため、赤門に近いスタート位置については事前の抽選が行われています。近年は、先頭の108人を含む前列の参加者を抽選で決める方式が採られています。
抽選で前列に入れなかった人も、後方から走り参りに参加することができます。ただし、参加者が非常に多く、急な曲がり角などもあるため、周囲の安全に十分な配慮が必要です。
抽選の受付時間や参加条件、集合場所などは年によって変更される場合があります。参加を希望する場合は、その年の西宮神社や開門神事講社による案内を確認することが大切です。

福男選びの参加方法とスタート位置の抽選

開門神事は、単に早く走ることを競う行事ではなく、十日えびすの厳粛な神事と結びついています。
1月9日の深夜12時になると、境内のすべての門が閉じられ、忌籠が始まります。これは神職が身を清め、静かに神事に臨むための古い風習です。
翌10日の午前4時には「十日戎大祭」が斎行され、えびす大神の御神徳をたたえ、国家の安泰や人々の幸福、商売繁盛などを祈願します。
そして午前6時、忌籠が明けると大太鼓が鳴り響き、表大門が開かれます。参拝者は本殿へ向かって走り参りを行い、早く到着した3人が福男に選ばれます。
こうした一連の神事には、えびすさまを静かにお迎えし、夜明けとともに新しい福を授かろうとする、西宮の人々の信仰が受け継がれています。
西宮神社 選ばれた福男

この記事を0人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

西宮神社の人気記事