八角鳥居・拝殿 | 大鳥大社 - 神社ファン

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大鳥大社

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八角鳥居・拝殿

更新日:2026年7月20日

珍しい八角柱の鳥居

拝殿前に建つ鳥居は、2020年(令和2年)10月に再建されたものです。旧鳥居は江戸時代から受け継がれてきましたが、2018年(平成30年)の台風21号によって倒壊したため、往時の姿を受け継ぐ形で新たに建立されました。白木造りの端正な姿は、拝殿へ向かう参拝者を静かに迎えています。
八角鳥居
この鳥居最大の特徴は、柱が八角形になっていることです。一般的な神明鳥居とは異なり、「内宮源鳥居(ないくうげんとりい)」と呼ばれる形式で、全国的にも数の少ない珍しい鳥居として知られています。三重県の猿田彦神社や京都市の大酒神社などにも八角柱の鳥居が見られますが、その意味については、八方位を表す説や陰陽道・易の思想に由来する説など諸説があります。
八角形の鳥居部分
八2018年の台風21号では、この鳥居だけでなく境内の樹木や建物にも大きな被害が及びました。現在の鳥居は、長年親しまれてきた姿を受け継ぐように再建されたもので、復興の象徴としても大切にされています。白木は年月とともに風合いを増し、境内の豊かな緑と調和しながら、これからも多くの参拝者を迎え続けていくことでしょう。
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拝殿

鳥居をくぐると、正面には南向きの拝殿が建っています。現在の拝殿は1909年(明治42年)に再建されたもので、檜皮葺・妻入切妻造の優美な屋根を持つ端正な建築です。柱だけで構成された吹放しの造りとなっており、境内を吹き抜ける風や木々の気配を感じながら、静かな雰囲気の中で参拝することができます。
拝殿
屋根を支える木組みや軒先の美しい反りなど、日本の伝統的な神社建築ならではの意匠も見どころです。晴れた日には木漏れ日が差し込み、木の温もりを感じられる開放的な空間となっています。拝殿は本殿へ向かう前に神前へ祈りを捧げる大切な場所であり、多くの参拝者がここで手を合わせています。
拝殿と中門
一般的な神社では拝殿と本殿が幣殿でつながっていますが、大鳥大社では両者が独立した配置となっています。そのため、拝殿の奥にある中門越しに本殿を望める全国でも珍しい社殿構成となっています。本殿は、日本で唯一現存する「大鳥造」の社殿として国の重要文化財に指定されており、中門の先に見える独特の屋根姿も大鳥大社ならではの見どころです。拝殿で参拝を済ませた後、中門近くまで進んで本殿へ改めて手を合わせる参拝者の姿も多く見られます。

八尋白鳥の神紋

拝殿では、賽銭箱にあしらわれた金色の神紋にも注目してみてください。大鳥大社の神紋である「八尋の白鳥」は、御祭神・日本武尊が伊勢国能褒野で亡くなった後、白鳥となって飛び立ち、この地へ舞い降りたという伝承に由来しています。白鳥が降り立った場所に社殿が建てられたことが、大鳥大社の起源と伝えられています。
拝殿にある賽銭箱の神紋
この神紋は賽銭箱だけでなく、神馬の鞍、提灯、幕、授与品、御朱印など境内のさまざまな場所に用いられています。参拝しながら白鳥の神紋を探して歩くと、日本武尊と大鳥大社との深い結び付きをより身近に感じられるでしょう。

八角柱の珍しい鳥居をくぐり、歴史ある拝殿で手を合わせ、その奥に日本唯一の大鳥造本殿を望む──この一連の流れは、大鳥大社ならではの参拝体験です。建築の美しさや白鳥伝説に由来する神紋にも目を向けながら境内を巡ることで、和泉国一宮として受け継がれてきた長い歴史と信仰をより深く感じることができます。

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