有名度
関脇石切劔箭神社
いしきりつるぎやじんじゃ
大阪府東大阪市東石切町1-1-1
石切神社のお百度参りのやり方・回数・所要時間を実際に100回参拝して解説
更新日:2026年9月9日
お百度参りで有名な病気平癒の神社
「石切さん」の名で親しまれている石切劔箭神社は、病気平癒の信仰とお百度参りで全国的に知られる神社です。古くから「でんぼ(腫れ物)の神様」として信仰されてきました。「でんぼ」とは関西方言で腫れ物のこと。古来より祭祀を務めてきた社家に伝わる禁厭の秘法「伝法(でんぽう)」が、「でんぼ」の語源になったともいわれています。
御祭神は饒速日尊(ニギハヤヒノミコト)と可美真手命(ウマシマデノミコト)。社名の「石切劔箭」には、御祭神の御神威が強固な岩をも切り裂き、貫き通すほど偉大であるという意味が込められています。
現在も病気平癒や健康を願う多くの人が参拝し、境内では御本殿前と鳥居付近に立つ2基のお百度石の間を何度も往復して祈りを捧げる姿が見られます。

石切剣箭神社を象徴する「お百度参り」
石切劔箭神社といえば、特に有名なのがお百度参りです。お百度参りとは、お願い事を神様に届けるため、繰り返し参拝する古くからの祈願方法です。「百度参り」「お百度」とも呼ばれ、「お百度を踏む」という言い方もあります。
その歴史は古く、鎌倉時代初期に成立した歴史書『吾妻鏡』にもお百度参りに関する記録が残されています。
もとは100日間にわたり毎日参拝する「百日詣」が行われていました。しかし、急を要する願い事がある場合や、100日間続けて参拝することが難しい場合などに、1日のうちに百度参拝するようになり、現在のお百度参りへ変化したといわれています。
また古くから、お百度参りは人に見られないように行う、裸足で行うと効験が増すといった風習も伝えられてきました。ただし、これらはお百度参りにまつわる一般的な風習であり、石切劔箭神社で定められた参拝方法ではありません。

お百度参りにはどんな意味や効果がある?
「100回お参りすれば、その分だけ願いが叶いやすくなる」と考えてしまいそうですが、石切劔箭神社では少し違った意味で説明されています。お百度参りは、何らかの御利益を期待して行うものとは少し異なり、一度のお参りでは神様に通じないかもしれないほどの切なる願いを聞き届けていただくため、二度、三度と繰り返してお参りするものです。
つまり、大切なのは100という数字そのものではありません。同じ願いを胸に何度も神前へ向かい、一心に祈り続けることがお百度参りの本質です。
そのため、必ず100回お参りしなければならないわけではありません。「百」には単に100という数字だけでなく、数が多いという意味もあります。体調や時間を考えて、自分で決めた回数をお参りして構いません。
病気平癒を願って訪れる人も多い石切劔箭神社ですが、体調が優れないときに無理をして100回行う必要はありません。

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石切剣箭神社のお百度参りのやり方
石切劔箭神社では、御本殿前と鳥居付近にある2基のお百度石の間を往復してお参りします。①お百度紐を用意する
鳥居の前で一礼して境内へ入り、手水舎で手を清めます。
回数を数えるために便利なのが「お百度紐」です。御本殿向かって右側の授与所または崇敬会館に用意されています。
お百度紐は細い紐が束になっており、1回ごとに1本折ることで回数を数えられます。100回近く歩いていると何回目なのか分からなくなりやすいため、祈りに集中したい人にも便利です。
なお、お百度紐を使わなくてもお百度参りはできます。

お百度参りを始める前に、まず御本殿前で二礼二拍手一礼の作法で拝礼します。
お願い事を心に定め、これからお百度参りを行うことを神様にお伝えしてから始めるとよいでしょう。

御本殿前と鳥居付近にあるお百度石の間を往復します。
お百度紐は結んである方を下にして持ち、御神前に近いお百度石から始めます。1回まわるごとに紐を1本折り、自分が決めた回数まで繰り返します。
百度石を回る際には、石に手を触れていく参拝者も多く見られます。長年にわたり多くの参拝者が触れてきた百度石は、表面がつるつるとしています。
ただし、百度石に触れること自体は石切劔箭神社が定めている正式な作法ではありません。

決めた回数を終えたら、再び御本殿前へ向かい、二礼二拍手一礼で拝礼します。
無事にお百度参りを終えられたことへの感謝も込めてお参りしましょう。
⑤お百度紐を奉納する
最後に、使用したお百度紐を御本殿賽銭箱の左側にある奉納箱へ納めれば終了です。

お百度参りは100回しないといけない?
100回でなくても問題ありません。石切劔箭神社も、100回にこだわらず、自分で決めた回数でよいと案内しています。大切なのは回数を達成することではなく、神様に願いが届くよう一心にお参りすることです。特に病気平癒を願ってお百度参りをする場合は、無理をして体調を崩してしまっては意味がありません。気候や体調、その日の体力に合わせて回数を決めましょう。
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100回のお百度参りにかかった時間は1時間11分
筆者が実際に石切劔箭神社で100回のお百度参りをしたところ、所要時間は1時間11分でした。歩数は6385歩。距離にすると5kmを少し超えます。
参拝した日は少し混雑していたため、ほかの参拝者を避けて外側を歩き、ややゆっくりとしたペースで回りました。
歩く速さや混雑状況によって変わりますが、100回行うのであれば1時間~1時間30分程度をみておくとよいでしょう。
単純に同じ場所を歩くだけと思うかもしれませんが、100回となるとかなりの運動量です。最初から飛ばさず、自分のペースでお参りすることをおすすめします。

服装は?荷物はどうする?
100回のお百度参りでは5kmほど歩くことになるため、歩きやすい服装と靴がおすすめです。特に夏場は気温が高くなるため、水分補給や適度な休憩を心がけましょう。お百度参りは途中で休んではいけないというものではありません。体調を優先し、無理をしないことが大切です。
手荷物がある場合は、崇敬会館内のロッカーを利用できます。ロッカーの利用時間は8時~16時30分で、9日・19日・29日は利用できません。
できるだけ身軽な状態にしてから始めると、長時間のお参りもしやすくなります。

お百度参りは何時からできる?
石切劔箭神社の境内には24時間入ることができるため、基本的には早朝や夜間でもお百度参りができます。ただし、お百度紐が用意されている御本社授与所の開所時間は8時~16時30分です。お百度紐を使いたい場合は、この時間内に訪れるのがおすすめです。
また、12月31日22時から三が日の間はお百度参りができません。祭事や神事の斎行中にも、一時的にお百度参りができなくなる場合があります。
遠方から訪れる場合や、祭事の時期に参拝する場合は、事前に石切劔箭神社の公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。

願いが叶ったら御礼参りへ
願いが叶ったときには、あらためて石切劔箭神社を訪れ、神様へ感謝を伝える御礼参りをするとよいでしょう。お百度参りは100回歩くこと自体が目的ではありません。
病気平癒をはじめとする切なる願いを胸に、同じ道を何度も往復しながら神様へ祈りを届ける。その信仰が現在まで受け継がれ、今日も境内では多くの人がお百度を踏んでいます。
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