有名度
横綱北野天満宮
きたのてんまんぐう
京都府京都市上京区馬喰町931
太閤井戸
更新日:2026年7月7日
北野大茶湯で使われた伝説の井戸
二の鳥居をくぐり、楼門へ向かう参道の右手には、「北野大茶湯之址」と刻まれた石碑が建っています。その前にある大きな井戸が「太閤井戸」です。この井戸は、豊臣秀吉が関白として九州平定を成し遂げ、聚楽第の完成を記念して、1587年(天正15年)10月1日に北野天満宮で開催した「北野大茶湯」で使用されたと伝えられています。千利休や今井宗久をはじめとする当代を代表する茶人たちが、この井戸の水を茶の湯に用いたという伝承が残ることから、「伝説の井戸」ともいえる存在です。
北野大茶湯の最大の特徴は、身分を問わず庶民まで参加できたことでした。「美麗を禁じ、倹約」を掲げる一方で、天下人となった秀吉が自らの茶道具の名品を披露し、茶の湯文化を広く示すとともに、その権威を天下に示す場でもあったと考えられています。
しかし、この壮大な茶会はわずか一日で終了しました。当初は複数日にわたって開催される予定だったともいわれますが、なぜ一日だけで終わったのかは現在も明らかになっていません。肥後国人一揆への対応や政治的事情など、さまざまな説が伝えられています。
現在も太閤井戸は北野大茶湯を今に伝える貴重な史跡として残されており、豊臣秀吉や千利休らがこの井戸の水で茶を点てた当時の様子に思いを馳せながら見学することができます。

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