早尾神社 | 日吉大社 - 神社ファン

有名度

関脇

日吉大社

ひよしたいしゃ

滋賀県大津市坂本5-1-1

早尾神社

更新日:2026年6月22日

比叡山への登山口を守る門番の神

早尾神社は、日吉大社の中七社に数えられるお社です。正面入口の赤鳥居をくぐった先、左手側の小高い丘の上に鎮座しています。参道をはさんで向かいには求法寺、社へ上がる石段の前には六角地蔵堂が建っています。
祭神は須佐之男尊です。天照大御神の弟神で、ヤマタノオロチを退治した神話で知られます。日吉大社と比叡山へ通じる道を守る神として信仰され、山王曼荼羅にもその姿が見られます。江戸時代の書物には、祭神を猿田彦神とするものもあるようです。魔除けや病気平癒をはじめ、縁結び、商売繁盛など幅広いご利益で信仰を集めてきました。
日吉大社 早尾神社 社殿
御鎮座は675年(天武天皇3年)と伝わります。また、創建をめぐって興味深い言い伝えが残されています。延暦寺の根本中堂が造営されていたころ、一人の老人が日ごとに姿を見せました。伝教大師最澄が人を遣わして後を追わせると、老人はこの地の林のあたりで忽然と姿を消しました。その場所に社を構えて祀ったのが、早尾神社のはじまりとされています。
なお、東本宮の奥にある大物忌神社とともに、山王七社に次ぐ格式を持つ「九所宮」にも数えられています。
1571年(元亀2年)の比叡山焼討ちにも、早尾神社にまつわる逸話が知られています。坂本で暮らすある老父は、毎日のように早尾神社へ詣でては、ひと休みがてら琵琶湖を眺めていました。あるとき、その目に飛び込んできたのが、湖上を進む織田軍の船団です。老父はすぐに危急を告げて回ったものの及ばず、軍勢は坂本へなだれ込み、延暦寺方も防ぎきれず、町は壊滅にいたったと伝わります。
晴れた日には、丘の上から琵琶湖をへだてて三上山を望めます。織田軍の接近をいち早く告げた老父も、同じ景色を眺めていたのかもしれません。

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