神長官守矢邸跡 | 諏訪大社 上社前宮 - 神社ファン

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大関

諏訪大社 上社前宮

すわたいしゃ かみしゃまえみや

長野県茅野市宮川2030

神長官守矢邸跡

更新日:2025年7月7日

かつて神長官を勤めた守矢氏の屋敷

前宮から車で5分、歩くと10分足らずの場所に、神長官守矢邸跡があります。守矢家の祖先は建御名方神が諏訪に入る前からの土着の神といわれ、古代から明治時代の初めまで、諏訪大社上社の神長官という役職を代々勤めてきました。
その守矢家がかつて暮らしていた屋敷地を見学することができます。敷地内には「神長官守矢史料館」を始めとした、市指定文化財の「神長官守矢家祈祷殿」「神長官裏古墳」「神長官邸のみさく神境内社叢」など多くの見どころがあり、当時の諏訪信仰の一端を垣間見ることができます。2021年には市史跡に指定されました。
神長官守矢邸跡Saigen Jiro(Wikipedia CC0)

神長官が祈祷を行った「祈祷殿」

祈祷殿は神長官が祈祷するための建物です。1875年に一度取り壊されましたが、1887年に再建されました。現在の建物は1930年に改築されたものになります。昔の祈祷殿は屋敷の東側に少し離れて建っていましたが、現在は精進屋のあった西側に移動しているそうです。1981年には茅野市の有形文化財に指定されました。
祈祷殿Saigen Jiro(Wikipedia CC0)
明治時代に世襲の神官職が廃止されるまでは、神長官が受け継ぐ神事の秘法は、真夜に火の気のない祈祷殿の中にて口移しで伝授されていました。
神長官の祈祷は一子相伝であり、他の人は一切携わることができなかったと言われています。守矢文書には、神長官が祈祷殿にこもり祈祷調伏したという数多くの記録が残っており、武田信玄の戦勝祈願のために祈祷殿に籠ったという話も伝わっています。
中には立ち入ることはできませんが、ぜひこちらの祈祷殿にも足を運んでみてください。

御頭ミシャグジ神がお祀りされている社

守矢家敷地内の西南最上段に位置する場所には、ミシャグジ神をお祀りしているお社が鎮座しています。守矢家でお祀りしているミシャグジ神は「御頭ミシャグジ神」とも呼ばれ、諏訪地方のミシャグジ信仰の中枢として重んじられてきました。
御頭ミシャグジ神がお祀りされている社Saigen Jiro(Wikipedia CC0)
境内には2本のカジノキが植えられており、一方は樹齢100年、もう一方は樹齢40年と推定されています。諏訪大社の神紋「梶の葉」に由緒をもつ樹種であり、この地方としては珍しく貴重なものとなります。一緒に植えられているカヤやクリも茅野市内では大きいものであり、社叢として保存の価値が認められ、1980年に茅野市の天然記念物に指定されました。

守矢家祖先の墳墓

守矢家敷地内の南東に位置する小高い丘には、古墳が存在します。
守矢家祖先の墳墓Saigen Jiro(Wikipedia CC0)
1200年以上前の遺物であり、第31代用明天皇の時代に建てられた古墳です。
守矢家に伝わる伝承には、飛鳥時代に起きた丁未の乱後に諏訪に逃亡し守矢氏に養子入りした物部守屋の次男である武麿の墓と言われています。
東西径9.5メートル、南北径9メートルの大きさですが、当初はさらに大きい円墳であったと考えられています。1924年に行われた調査で、木棺破片、直刀、小刀子などが出土しました。1977年(昭和52年)に茅野市指定史跡となりました。

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