住吉神社・火産霊神社・福智神社 | 鵜戸神宮 - 神社ファン

有名度

大関

鵜戸神宮

うどじんぐう

宮崎県日南市大字宮浦3232番

😞 🙁 😐 🙂 😄

住吉神社・火産霊神社・福智神社

更新日:2026年10月19日

名勝初のチタン材が使用された建物

御本殿隣、岩窟入口の鳥居からほど近くに、住吉神社・火産霊神社・福智神社の三社が合祀された神社が鎮座します。鵜戸神宮の末社であり、朱色が美しいお社です。
ひとつのお社に三社が祀られており、それぞれ御祭神が異なります。
住吉神社では、海の神として信仰される住吉三神「底筒男神、中筒男神、上筒男神」をお祀りしています。
火産霊神社では火の神である火産霊神をお祀りしています。別名「迦具土神(かぐつち)」と呼ばれる神さまです。
福智神社では、聖帝とも称される日本の第16代天皇、仁徳天皇をお祀りしています。現在も鵜戸神宮では福智神社への祭祀が受け継がれており、毎年10月27日に末社「福智神社例祭」が執り行われています。
住吉神社・火産霊神社・福智神社 社殿そらみみ (wikipedia CC 表示-継承 4.0)
このお社を訪れた際に、ぜひ注目してほしいのが屋根です。一見すると伝統的な社殿の屋根ですが、実は一般的な銅板ではなくチタン材が使用されています。
鵜戸神宮は日向灘に面しており、建物にとって非常に厳しい塩害環境にあります。このお社の屋根もかつては銅板で葺かれていましたが、葺き替えてからわずか数年で腐食が始まるほど塩害の影響が大きく、25年から30年ごとに屋根を改修する必要がありました。
そこで採用されたのが、潮風に対して高い耐久性を持つチタン材です。
2018年、銅製だった屋根をチタン製へ葺き替える工事が行われました。施工面積は約20平方メートル。使用されたのは単なる金属色のチタンではなく、伝統的な社寺建築の景観になじむよう、銅板に生じる緑青をイメージした「緑青発色チタン」です。
チタンは鉄と比べて約60%、銅と比べて約50%の重さしかなく、軽量でありながら潮風に対する耐久性に優れています。長期間にわたって建物を保護できるため、屋根の維持管理にかかる負担を軽減できることも採用の理由となりました。
そして、この葺き替えにはもうひとつ大きな特徴があります。
鵜戸神宮を含む鵜戸地区一帯は、2017年(平成29年)に「鵜戸」の名称で国の名勝に指定されています。この工事は、国指定名勝内の建築物に建材としてチタン材が採用された初めての事例となりました。
伝統的な朱塗りのお社と現代の金属素材という、一見すると意外な組み合わせですが、外観を大きく変えるためではなく、日向灘から吹き付ける潮風から建物を長期間守るために採用されたものです。
岩窟内には御本殿や御乳岩など目を引く見どころが多いため、小さな末社は通り過ぎてしまいがちです。しかし、住吉神社・火産霊神社・福智神社は、海辺に建つ鵜戸神宮ならではの厳しい環境と、歴史ある建物を守るための現代技術の両方を見ることができる、少し珍しい見どころです。
参拝の際には三社の御祭神にお参りするとともに、国指定名勝で初めて採用されたチタン製の屋根にも注目してみてください。

この記事を0人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

鵜戸神宮の人気記事

  • 鵜戸神宮 運玉と案内版
    運玉

    この記事を2人が評価

  • 鵜戸神宮 皇子神社 社殿
    皇子神社

    この記事を1人が評価

  • 鵜戸神宮 海側から見た洞窟と波切神社
    波切神社

    この記事を1人が評価