御神木 | 宗像大社 辺津宮 - 神社ファン

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関脇

宗像大社 辺津宮

むなかたたいしゃ へつぐう

福岡県宗像市田島2331

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御神木

更新日:2026年10月30日

楢の木の御神木

本殿の右隣には、かつて宗像大社を象徴する楢(なら)の御神木が立っていました。
樹齢550年を超えるとされた巨木で、長い年月をかけて太い幹や枝を横へ大きく伸ばしていました。枝を支えるために何本もの支柱が設けられ、その堂々とした姿で宗像大社を訪れる参拝者を見守ってきました。
楢の木の御神木
楢は宗像大社にとって特別な木です。楢の葉と実を図案化した「楢の葉紋」は、歴代の宗像大宮司家が家紋として使用してきたもので、宗像大社の神紋としても大切にされています。
宗像大社では皇室の菊紋とともに楢の葉紋が用いられており、境内のさまざまな場所でその意匠を見ることができます。御神木を見るだけでなく、社殿などに描かれた楢の葉紋を探してみるのも宗像大社ならではの楽しみ方です。

御神木から名付けられた「楢の露」

楢の御神木は、宗像の酒造りとも深い縁を持っています。
宗像市赤間にある勝屋酒造は、寛政2年(1790)創業の老舗酒蔵です。江戸時代に唐津街道の宿場町として栄えた赤間で酒造りを始め、代々宗像大社を篤く信仰してきました。
明治時代には酒造りを続けることが困難となる時期があり、その後、経営を託された田中家が宗像大社へ日々参拝し、酒造りの安全を祈願したと伝えられています。苦境を乗り越えたのち、宗像大社の御神木にあやかって酒を「楢の露」と名付けました。
御神木と神紋の案内版
その信仰を現在に伝えているのが、御神木のそばに建立された「永代献酒の誓碑」です。現在も勝屋酒造は宗像大社との縁を大切にしており、「楢の露」を御神酒として奉納しています。御神木そのものだけでなく、その名が地元の酒造りにも受け継がれているところに、宗像の人々と楢の御神木との深い結びつきを感じることができます。
楢の木の御神木の根元
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現在は枯れてしまった御神木

550年以上にわたって大切にされてきた楢の御神木ですが、その後枯れてしまいました。
現在はかつて設けられていた御神木の案内板や囲いなども撤去され、以前とは景観が大きく変わっています。跡地には後継となる楢の木が植えられています。
かつてのように大きく枝を広げた御神木を見ることはできなくなりましたが、宗像大社の神紋には今も楢の葉と実が描かれています。
後継の楢の木、神紋、そして地元の銘酒「楢の露」。550年以上にわたり宗像大社を見守った御神木の存在は、さまざまな形で現在へと受け継がれています。
御神木の代わりに植えられた楢の木

御神木「相生の樫」

楢の御神木があった場所を通り過ぎ、第二宮・第三宮や高宮祭場方面へ向かう途中には、もう一本の御神木「相生の樫(あいおいのかし)」があります。
二本の幹から伸びた枝が一つにつながった珍しい樫の木で、その仲睦まじい姿から夫婦円満や恋愛成就の御神木として信仰されています。
「相生の樫」という名前が付けられたのは平成13年(2001)です。宗像大社の社報によると、若い女性がこの木に良縁を祈願したところ願いが叶ったことから、縁結びの御利益がある木として注目されるようになりました。その後、参拝できるよう周囲が整備され、「相生の樫」と名付けられました。
相生の樫
二本の木が寄り添うだけではなく、それぞれから伸びた枝が実際に一つにつながっているところが大きな特徴です。訪れた際には、幹だけでなく上へ伸びる枝にも注目してみてください。
以前は案内板や囲いが設けられていましたが、現在は目印が少なくなっています。第二宮・第三宮や高宮祭場へ向かう際には、そのまま通り過ぎず、鎮守の杜のなかに立つ相生の樫を探してみてください。

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