乎知命御手植の大楠 | 大山祇神社 - 神社ファン

有名度

関脇

大山祇神社

おおやまづみじんじゃ

愛媛県今治市大三島町宮浦3327

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乎知命御手植の大楠

更新日:2026年11月6日

樹齢約2,600年の御神木

大山祇神社の境内のほぼ中央、拝殿の手前にそびえ立つ大楠は、「乎知命(おちのみこと)御手植の楠」と呼ばれています。大山祇神社を象徴する御神木で、参道を進むと目の前に現れる巨大な幹と、四方に大きく張り出した根が印象的です。
乎知命とは、大山積大神の子孫にあたる神様です。神武天皇の東征に先駆けて四国に渡り、大三島を神の島と定めて祖神である大山積大神を祀ったと伝えられています。この大楠は、その鎮祭の記念として乎知命自らが植えたものとされ、樹齢は約2,600年に及ぶと伝えられています。大山祇神社の創建伝承と深く結びついた、由緒ある御神木です。
乎知命御手植の楠大楠
幹周は11.1m、根周りは20m、樹高は約15.6mに達します。幹の太さに比べて樹高が低く、根元から大きく広がる独特の樹形が特徴です。長い年月をかけて成長した幹には深い凹凸が刻まれ、複雑に入り組んだ根が地面を覆うように広がっています。こうした姿からも、数多くの年月を生き抜いてきた古木ならではの迫力が感じられます。
昭和26年(1951)には、境内に生育するほかの巨木とともに「大山祇神社のクスノキ群」として国の天然記念物に指定されました。単独の樹木としてではなく、神社の境内に残る貴重なクスノキ群の一部として保護されています。古くから神聖な木として崇められ、地域の人々や参拝者によって大切に守り継がれてきました。
乎知命御手植の楠大楠の根元と案内版
長い歴史のなかでは戦火や自然災害による被害も受けており、現在は枯れ枝も目立ちますが、下枝には青々とした葉が茂っています。老木ならではの傷みを抱えながらも生命をつなぐ姿は、この御神木の大きな見どころです。根元は柵で保護されており、参拝者は柵の外側から巨大な幹や根の広がりを間近に眺めることができます。
乎知命御手植の楠大楠の周りの柵
この御神木には、「根の周りを息を止めて3周すると願いが叶う」という言い伝えがあります。願掛けに訪れる参拝者も少なくなく、大山祇神社ならではの参拝習慣として知られています。ただし、御神木の根元は保護されているため、柵の内側には立ち入らず、周囲の通路から参拝することが大切です。

乎知命御手植の楠は、樹齢約2,600年という伝承だけでなく、大山祇神社の創建の歴史や、古くから続く御神木信仰を今に伝える存在です。境内の中心で長い年月を生き続けてきたその姿は、大山祇神社を訪れた際にぜひ見ておきたい見どころの一つです。

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