能因法師雨乞いの楠・宇迦神社 | 大山祇神社 - 神社ファン

有名度

関脇

大山祇神社

おおやまづみじんじゃ

愛媛県今治市大三島町宮浦3327

能因法師雨乞いの楠・宇迦神社

更新日:2026年2月17日

日本最古の楠

神池のほとりには「能因法師雨乞いの楠」と呼ばれる楠があります。推定樹齢は約3,000年で、日本最古の楠とされています。かつては幹周17メートル、根回り26メートルを誇り、愛媛県内で最大の巨樹でした。18世紀に枯死したと考えられていますが、現在も一部が残っており、「大山祇神社のクスノキ群」の一部として国の天然記念物に指定されています。
能因法師雨乞いの楠の天然記念物の案内版と楠
この名前は、平安時代の歌人・修行僧の能因法師による雨乞いの伝説に由来します。能因法師は中古三十六歌仙の一人で、諸国を旅しながら多くの歌を詠んだことで知られています。
1041年(長久2年)、伊予国が大干ばつに見舞われた際、国司・藤原資業は能因法師を大山祇神社へ遣わしました。能因法師はこの楠の前で「天の川 苗代水にせきくだせ 天降ります 神ならば神」と記した幣帛(へいはく)を捧げて祈願を行いました。すると伊予国中に雨が降り続いたと、『能因法師集』や『金葉和歌集』に記されています。
能因法師雨乞いの楠
この楠は1322年の兵火や1721〜1722年の洪水など、長い歴史のなかで幾度も被害を受けてきました。洪水の際には一度枯れたものの再び芽吹いたという記録も残っていますが、その後は衰退し、現在は往時の姿を偲ぶのみとなっています。

神池の島に鎮座する宇迦神社

能因法師雨乞いの楠の近く、神池の中央にある小さな島に鎮座しているのが宇迦神社です。能因法師の雨乞い伝説ののちに建てられたと伝わり、天気に関する神社として信仰されています。
宇迦神社 社殿
御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。「宇迦」は稲や食物を意味する古語で、稲の霊(穀霊)を神格化した神様と伝わります。五穀豊穣や商売繁盛の神として広く信仰されており、全国の稲荷神社で祀られています。
大山祇神社では、例大祭の当日が晴天となるよう、旧暦4月15日から21日までの七日間、祈晴祭が行われます。

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