有名度
大関金刀比羅宮
ことひらぐう
香川県仲多度郡琴平町892-1
御年神社
更新日:2026年10月22日
稲や穀物を守護する三柱の年神
真須賀神社の横から御本宮まで伸びる石段参道「御前四段坂」の途中には、末社「御年神社(みとしじんじゃ)」が鎮座しています。御前四段坂は合計133段の石段が数十段ずつ4段階に分かれて続く、御本宮へ向かう最後の急坂です。御年神社は当初「大年神社」と呼ばれていましたが、後に「御年神社」と称されるようになったと伝えられています。

御年神社のご祭神は、大年神(おおとしのかみ)、御年神(みとしのかみ)、若年神(わかとしのかみ)の三柱です。金刀比羅宮では、いずれも「穀物の守護神」として紹介されています。

大年神は多くの神々へと続く系譜を持つ神でもあります。『古事記』では、大年神が香用比売を娶り、大香山戸臣神と御年神が生まれたと記されています。御年神は大年神の御子にあたります。
「年神」の「年」は、単に一年という時間を表すだけではなく、稲や穀物を意味すると考えられています。穀物が一年ごとに実りを迎えることから「年」と「稔り」が深く結びつき、大年神や御年神は稲や穀物の豊穣をもたらす神格を持つと考えられてきました。
一方の若年神は、大年神の御子である羽山戸神と大気都比売神の間に生まれた神です。大年神から見ると孫にあたり、金刀比羅宮では「御年神の御弟神の御子」と説明されています。
若年神の「若」は、大年神の「大」に対する意味を持つと考えられています。また「年」は同じく稲や穀物を意味することから、若年神を若い稲、つまり新しく育つ苗を表す神とする説や、その年に蒔かれる穀物の霊を表す神とする説もあります。
このように御年神社には、大年神を中心として、その御子である御年神と、別の御子・羽山戸神から生まれた孫の若年神という、三世代にわたる年神がお祀りされています。三柱はいずれも稲や穀物の実りと深い関係を持つ神々であり、穀物の守護神を祀る御年神社ならではの特徴となっています。
御年神社のある御前四段坂には、もう一つ末社の事知神社が鎮座しています。御年神社と事知神社を参拝しながら133段の石段を上りきると、長く続いた表参道の終着点となる御本宮に到着します。
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