四国最大級の社殿 旭社 | 金刀比羅宮 - 神社ファン

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大関

金刀比羅宮

ことひらぐう

香川県琴平町892-1

四国最大級の社殿 旭社

更新日:2025年7月10日

彫刻類が素晴らしい四国最大級の社殿

表参道を御本宮へと向かって進むと、途中、旭社(あさひのやしろ)の前に出ます。こちらは御本宮を参拝した後にお参りすることが習わしですので、帰路にてご参拝ください。
旭社の社殿は四国最大級の神社建造物で、1982年(昭和57年)に国の重要文化財に指定されています。
桁行五間、梁間五間の総欅造りで、二重入母屋造、屋根は銅瓦葺です。正面には向拝三間、軒唐破風が設けられています。
旭社 社殿
約30年の歳月をかけ、1837年に崇敬者たちの寄進によって建立されました。造営については、1806年頃から計画されていましたが、琴平町を直撃した大水害や疫病などの流行により、なかなか工程が進まなかったと言われています。そのため、全国から集められた宮大工たちは世帯交代し、やがて琴平町に定住することとなりました。現在、参道沿いで一刀彫のお土産店を営む家は、かつて招かれた宮大工の血筋を引いていると言われています。
旭社は、神仏習合時代には本尊像を安置する金堂だったと伝わります。金毘羅大権現の化身として、薬師如来と十二神将が祀られていました。明治時代以降は神座に改められ、現在は天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神がお祀りされています。薬師如来と十二神将については、不明となっています。
旭社 楼上に掲げられた降神觀の額
旭社の一番の見どころと言えば、社殿全体に施された人物、鳥獣、植物などの彫刻類でしょう。特に、上層の屋根裏に彫られた巻雲の木彫は圧巻です。その華やかさから、天保建築の粋を集めた社殿とも言われています。江戸時代、清水次郎長の代理として参拝に訪れた森の石松は、この豪華絢爛さに御本宮だと勘違いしました。預かった刀を旭社に奉納し、御本宮を参拝せずに帰ってしまったと伝えられています。
旭社 屋根裏に彫られた巻雲の木彫
楼上に掲げられた「降神觀(こうしんかん)」と書かれた額にもご注目ください。清国一の書家と称された王文治の筆によるものです。同国の劉雲臺が海上遭難にあった際、こんぴらさんのご加護を得て助かったことから献納されました。
弥次さん喜多さんで有名な『東海道中膝栗毛』の続編『金毘羅参詣続膝栗毛(こんぴらさんけいぞくひざくりげ)』の中でも、この額について紹介されており、当時から有名な額だったことを伺い知ることができます。
旭社 楼上に掲げられた降神觀の額
また、賽銭箱の頭上にある「旭社」の扁額は、正二位「綾小路有長」の筆です。
旭社の扁額
旭社の前、向かって右手側には、雨水を貯めるための大きな鉄瓶が置かれています。ここに一円玉をそっと浮かべてみてください。浮かぶと願い事が叶うと言われています。
旭社の水瓶と水に浮かぶ一円玉

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