日本三大船神事 管絃祭 | 厳島神社 - 神社ファン

有名度

横綱

厳島神社

いつくしまじんじゃ

広島県廿日市市宮島町1-1

日本三大船神事 管絃祭

更新日:2025年7月3日

平安絵巻を思わせる優雅な祭典

嚴島神社では、毎年旧暦6月17日に「管絃祭(かんげんさい)」が執り行われます。年間を通して行われる祭典のなかで、最も盛大に行われるお祭りです。大阪市の天神祭、松江市のホーランエンヤとともに、日本三大船神事のひとつであり、また三大川祭りにも数えられています。
歴史は古く、平清盛が嚴島神社のご祭神を慰めるために始めたとされる神事です。平安時代の宮廷で行われていた、貴族の管絃遊びがもとになったと伝わります。当日は、ご祭神を乗せた管絃船(御座船)を3艘の船で曳航します。かつては管絃船のみ航行していましたが、1701年に暴風雨によって転覆しそうになったところを阿賀村の鯛網船と、江波村の伝馬船によって助けられました。それ以降、阿賀村と江波村が管絃船を曳航するようになったと伝わります。管絃船は対岸の地御前神社へ渡御し、長浜神社、大元神社を巡り、本殿に還御します。瀬戸内海を主な舞台とした、まるで平安絵巻を思わせる優雅な祭典です。

管絃祭当日の流れ

管絃祭当日、潮が満ちた午前中に祭典は始まります。阿賀の船に曳かれた管絃船は大鳥居沖まで移動し、入れ替わるように江波の船が大鳥居をくぐります。そのまま客神社の祓殿と東廻廊で囲まれた枡形へと進み、太鼓の音とともに、木遣り歌と台振の力強い演技が繰り広げるなか、船で3回まわります。最小領域で回る技術は大変すばらしく、昼間の一番の見どころです。
その後、潮が引いた午後4時には、厳島神社の本殿で発輦祭が行われます。ご祭神を乗せた御鳳輩を管絃船に移し、大鳥居前の儀式を終えたあと、江波の船に曳かれて左回りに3回まわります。これは到着時と出発時に行われる儀礼です。これから向かう地御前神社、長浜神社、大元神社でも行われます。
大鳥居近くの管絃船
その後は阿賀の船が江波の船の両側につき、3艘で管絃船を曳きながら、対岸の地御前神社に向かいます。
管絃船のまわりでは、瀬戸内海各地から集まった漁船が、幟を掲げて一緒に航行します。御供船になると、海上安全や商売繁盛などに大変良いと言われているためです。
地御前神社へ曳航される管絃船hiro(wikipedia CC 表示-継承 3.0)
午後6時頃になると、火建岩沖で潮待ちのため停泊していた管絃船と阿賀の船は、お迎え船に導かれ地御前神社前の浜辺まで進みます。かがり火を掲げて暗い海を進む姿は、大変幻想的です。地御前神社では祭典と管絃三曲が催され、その間に管絃船が左廻りに3回まわされます。
管絃を奉納する管絃船hiro(wikipedia CC 表示-継承 3.0)
その後は宮島に鎮座する長浜神社と大元神社へ向かい、そこでも管絃船を3回まわして祭典が行われます。これらが終わると、管絃船は大鳥居をくぐり嚴島神社へと戻ります。その時歌われるのは「西国お船印」です。大鳥居をくぐる時だけ唄われる音頭になります。
境内では、まず初めに江波の船が枡形に入り、昼間と同じように3回まわります。提灯の明かりだけが灯る、趣のある光景です。
次に管絃船が客神社前で祭典を行ったあと、枡形に入り同じように3回まわります。社殿すれすれに船が回る様子は大変迫力があり、大いに盛り上がる瞬間です。その後、阿賀の水主によって御鳳輦から本殿にご祭神が還御され、これにて管絃祭はめでたくお開きとなります。

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