右楽房・左楽房 | 厳島神社 - 神社ファン

有名度

横綱

厳島神社

いつくしまじんじゃ

広島県廿日市市宮島町1-1

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右楽房・左楽房

更新日:2026年10月15日

楽人たちの奏楽の場

高舞台付近、平舞台の前方には左右に楽房が設けられています。高舞台で舞楽が行われる際に、楽人たちが奏楽する場所です。右手側の建物を右楽房、左手側の建物を左楽房と呼びます。平舞台の左右には門客神社と楽房がほぼ対称に配置され、中央の高舞台を囲むように舞楽のための空間が形づくられています。
どちらも1952年(昭和27年)に本社祓殿の附属として国宝に指定されました。右楽房、左楽房ともに桁行五間、梁間二間、切妻造、屋根は檜皮葺の建物です。近くに鎮座する左右門客神社と同じく、海に突き出した位置にあるため台風や高潮などの被害を受けやすく、長い歴史のなかで修理を重ねながら現在まで受け継がれてきました。
左右にある楽房
楽房の前にある高舞台では、平清盛によって四天王寺から伝えられたとされる舞楽が奉奏されます。厳島神社では現在も陵王・振鉾・萬歳楽・延喜楽・太平楽など十数曲が伝承され、祭典にあわせて奉奏されています。
舞楽は大きく左方と右方の2つの流れに分けられ、舞だけでなく装束や音楽にもそれぞれ特徴があります。左方の舞楽は、中国大陸やインド方面から伝わった楽舞を起源とする唐楽系の「左舞(さまい)」です。左舞が舞われる際には、左楽房で楽人が奏楽します。一方、右方の舞楽は朝鮮半島などを経て伝わった高麗楽系の「右舞(うまい)」で、右舞の際には右楽房が使用されます。
左右の楽房は、単に同じ形の建物を対称に並べたものではありません。それぞれ異なる系統の舞楽を奏するための役割を持ち、中央の高舞台と一体となって舞楽奉納の空間を構成しています。高舞台で舞人が舞い、その左右に位置する楽房で楽人が奏楽するという配置になっています。
楽房社殿
舞楽が行われていない時には静かな社殿のひとつに見えますが、本来の用途を知ってから高舞台と左右の楽房を一緒に眺めると、この場所が舞と音楽を神前に奉納するために設けられた空間であることがよく分かります。平安時代から受け継がれてきた厳島神社の舞楽と、海上に展開する社殿配置を同時に感じられる見どころです。

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