有名度
関脇熊野本宮大社
くまのほんぐうたいしゃ
和歌山県田辺市本宮町本宮1110番地
八咫烏ポストと「葉書の木」多羅葉
更新日:2026年10月12日
熊野の神使をかたどった黒い「八咫烏ポスト」
拝殿近くの社務所前には、熊野本宮大社ならではの黒い「八咫烏ポスト」が設置されています。一般的な赤い郵便ポストとは異なり、ポストの上には翼を広げた八咫烏の像が置かれています。今にも飛び立ちそうな姿が印象的で、熊野本宮大社ならではの見どころのひとつです。
八咫烏は熊野の神の使いとされ、神武天皇を熊野から大和へ導いた神話から「導き」の象徴として信仰されてきました。
ポストが黒く塗られているのにも意味があります。熊野本宮大社では、黒はすべての色を合わせた尊い色であり、神の使いである八咫烏の色、さらに本宮の大地を象徴する神聖な色としています。単に八咫烏を飾った珍しいポストではなく、その色にも熊野本宮大社ならではの意味が込められています。
Yanajin33(wikipedia CC 表示-継承 3.0)スポンサーリンク
八咫烏ポストを見守る御神木「多羅葉」
八咫烏ポストとあわせて注目したいのが、ポストのそばに枝を広げる多羅葉(たらよう)の御神木です。八咫烏ポストは、この多羅葉の木の下に設置されています。多羅葉の葉は、裏側を爪などで傷つけると、その跡が黒く浮かび上がって文字を書くことができます。かつて葉の裏に文字を書いたことが「葉書」の語源になったとされ、「葉書の木」「手紙の木」とも呼ばれています。
「葉書の木」と呼ばれる多羅葉の御神木の下に、実際に手紙を送ることができる八咫烏ポストが置かれているのも、この場所の面白いところです。

手紙供養祭
熊野本宮大社では、毎月15日に「手紙供養祭」が行われると案内されています。思い出が込められているため簡単には捨てられない手紙や、処分に困っている手紙などを預かり、お祓いをしたうえで焚き上げる神事です。
古い手紙を単に処分するのではなく、神前で祓い清めて焚き上げることで、それまでの思いに区切りをつけ、新たな一歩を踏み出す機会とするものです。
人々を新たな方向へ導く八咫烏、思いを届ける八咫烏ポスト、「葉書の木」と呼ばれる多羅葉、そして役目を終えた手紙を祓い清める手紙供養祭。社務所周辺には「手紙」と「人とのつながり」にまつわる熊野本宮大社ならではの見どころが集まっています。
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