那智山青岸渡寺 | 熊野那智大社 - 神社ファン

有名度

関脇

熊野那智大社

くまのなちたいしゃ

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1番地

那智山青岸渡寺

更新日:2025年7月18日

神仏習合時代の面影を今に伝える寺院

熊野那智大社の隣には那智山青岸渡寺が建っています。第16代仁徳天皇の時代に、インドの僧「裸形上人」によって開基されたと伝わる寺院です。裸形上人が那智滝の滝壺で見つけたとされる如意輪観世音菩薩を本尊としてお祀りしています。もともとは那智権現の供僧寺であり、熊野那智大社と共に一体となって信仰を集めていました。神仏習合時代は「那智の如意輪堂」と呼ばれていたそうです。
那智山青岸渡寺 山門Kansai explorer(wikipedia CC 表示 3.0)
参道を進んだ先、最初に目に入るのは山門ではないでしょうか。仁王門とも呼ばれています。世俗世界と仏道世界の境に建つ門であり、両側には高さ3メートルを超える巨大な木造金剛力士立像が安置されています。和歌山県指定有形文化財に指定されている像で、もともとは那智山全体の総門である大門に置かれていたそうです。大門が失われた後は、1933年(昭和8年)に再建された山門へと安置されました。
那智山青岸渡寺 本堂Kansai explorer(wikipedia CC 表示 3.0)
山門をさらに進んだ先には、本堂が建っています。1950年に豊臣秀吉の命により豊臣秀長によって再建されたと伝わる建物です。桁行九間、梁間五間、屋根はこけら葺、入母屋造の建築様式に一間の向拝が設けられています。1904年(明治37年)には、国の重要文化財に指定されました。大勢の参詣者が土足で外陣に入れるように大規模な空間となっているのが特徴です。また内部では、豊臣秀吉が寄進したと伝わる日本一の大鰐口を見ることが出来ます。鰐口とは参詣の際に前に打ち鳴らす仏具のことであり、本堂に吊されているものは直径1.4メートル、重さは450キロにもなるそうです。和歌山県指定有形文化財に指定されている大変貴重な大鰐口になります。
他にも本堂では、銅造観音菩薩立像や銅造如来立像、金銅大日如来坐像などの国の重要文化財に指定された仏像などが保管されています。
日本最古の宝篋印塔
本堂より北側にある石造りの塔は、宝篋印塔と呼ばれています。高さは約4.3メートル、1322年に建造された日本最古の宝篋印塔です。造られた年代も明らかで、形態が整っていることから国の重要文化財に指定されています。
那智山青岸渡寺 鐘楼Kansai explorer(wikipedia CC 表示 3.0)
また、境内にある鐘楼にも注目です。中に吊されている梵鐘は1324年の鎌倉時代に作られたもので、その時代から時を知らせるために鐘の音が鳴り響いています。現在は毎朝7時に鳴らされています。和歌山県指定有形文化財に指定されている、貴重な梵鐘です。

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