三輪の七本杉 | 大神神社 - 神社ファン

有名度

関脇

大神神社

おおみわじんじゃ

奈良県桜井市三輪1422

三輪の七本杉

更新日:2025年7月17日

三輪の神杉

大神神社の境内には多くの杉の木が生えていますが、そのなかに「三輪の七本杉」と呼ばれるものがあります。衣掛杉(ころもがけのすぎ)、しるしの杉おだまき杉燈明杉二本杉飯杉伐掛杉の7本で、古図にも記されている巨大な杉の木です。しかし根株が残るのは衣掛杉、しるしの杉、おだまき杉の3本だけで、残りは残念ながら現存していません。

衣掛杉

まずご紹介するのはこの衣掛杉です。拝殿へと向かう石段の右側に存在します。周囲10メートルにもおよぶ巨大な古株で、覆屋の中に置かれています。立派な大杉でしたが、1857年7月24日の落雷によって地上4メートルほどのところから折れてしまったそうです。偶然にもその日は雨乞いの満願の夜だったと言われています。その後1917年(大正6年)3月、株が腐朽したため掘り起こされ、現在の状態で保存されることになりました。
衣掛杉
この木は謡曲「三輪」の舞台でもあります。大和国三輪山の山陰にて、玄賓(げんぴん)という名の高僧が仏道の修行にはげんでいました。その僧のもとに、少女が毎晩お供え用の樒(しきみ)と閼伽(あか)の水を持って訪ねてくるようになったそうです。ある秋の夜のこと、寒くなってきたので少女は僧に「衣を一枚ください」と言いました。僧は願いを聞き入れ衣を渡し、少女に「あなたの住居はどこか」とたずねたそうです。すると少女は「三輪の麓に住んでいます。杉の木が立つ門を目印においでください」と言い、姿を消しました。僧が三輪明神の社殿前まで来ると、大杉の枝に自分が渡した衣が掛かっているのを見つけます。衣には金文字で歌が縫い付けられていたそうです。読み返していると杉の木陰から声がし、美しい女性の姿の三輪明神が現れました。そして三輪の伝説を語り、天の岩戸の神話や神楽を奏し、そして伊勢の神と三輪の神は一体分身であることを明かしました。やがて夜が明け、僧は今まで見ていた夢から覚め、神は消えていたというお話です。
この衣が掛けられた大杉が「衣掛杉」だと言われています。

しるしの杉

参道脇にある手水舎、その北側には「しるしの杉」と呼ばれる大きな杉の古株が残されています。衣掛杉と同様に覆屋が建てられ、その中で保存されています。かつては立派な杉の木でしたが、大正元年の暴風雨により倒れたと記録に残されているそうです。
しるしの杉
この大杉は「三輪明神があらわれた杉」「神のいる杉」として大切にされてきました。「しるし」とは示現のことであり「神があらわれる」という意味です。当初は信仰されていたすべての神杉のことを指していたと言われています。

おだまき杉

おだまき杉は、大直禰子神社の入口右側に残る古株です。古事記に記載されている、大物主大神と活玉依媛(いくたまよりひめ)の神婚に由来する杉の木になります。活玉依媛は、毎夜訪れる男性の正体を知ろうと、男性の衣の裾におだまきの糸を刺します。翌朝その糸をたどったところ、この杉の前まで続いていました。これにより男性が大物主大神であると知った、という伝説です。ご神孫であり初代神主の大田田根子命のご誕生を物語る、貴重な杉ではないでしょうか。現在は衣掛杉やしるしの杉と同様に覆屋で大切に保護されています。
おだまき杉

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