有名度
関脇大神神社
おおみわじんじゃ
奈良県桜井市三輪1422
久延彦神社
更新日:2026年9月29日
世の中のことをすべて知る「智恵の神様」
御本社から北西にある小高い丘の上、拝殿と授与所が併設された社殿の奥に、大神神社の末社「久延彦神社(くえひこじんじゃ)」が鎮座しています。
本殿は春日造の檜皮葺で、春日大社の本殿を移築した「春日移し」とする説も伝わっています。
久延彦神社が鎮座する丘は眺望にも優れ、社殿前の展望台からは三輪の大鳥居をはじめ、大和三山や二上山などを一望することができます。知恵の神様への参拝とともに、高台から広がる大和の景色も見どころのひとつです。
『古事記』に登場する案山子の神
久延毘古命は『古事記』の大国主神による国づくりの物語に登場します。大国主神が国づくりを進めていたとき、海の彼方から天之羅摩船(あめのかがみのふね)に乗り、鵝(ひむし)の皮を衣服にした小さな神がやってきました。
大国主神はその神に名を尋ねますが答えず、集まった神々に尋ねても誰もその正体を知りませんでした。そこでヒキガエルの多邇具久(たにぐく)が、久延毘古ならきっと知っているだろうと教えます。
久延毘古命に尋ねると、その神が神産巣日神(かむむすひのかみ)の御子・少名毘古那神(すくなびこなのかみ)であることを明かしました。少名毘古那神はその後、大国主神とともに国づくりを進める重要な神となります。
『古事記』では久延毘古命を「山田之曾富騰(やまだのそほど)」と記しています。「曾富騰」とは案山子を意味する古語です。
さらに、足では歩くことができないものの、天下のことをことごとく知る神であると記されています。ほかの神々が誰も知らなかった少名毘古那神の正体を知っていた久延毘古命は、その優れた知恵から知恵・学問の神として信仰されるようになりました。

受験だけではない久延彦神社の御神徳
久延毘古命は、世の中のことをことごとく知る神であることから、知恵・学問の神として篤い信仰を集めています。特に学力向上や受験・各種試験の合格を願う人々から崇敬され、多くの受験生や学生が参拝に訪れます。
しかし、その御神徳は受験だけに限られません。就職成就をはじめ、仕事に必要な知識や智力の向上、仕事の発展などにも御神徳があるとされています。
『古事記』に「天下のことをことごとく知る」と記された神だけに、勉学だけでなく、仕事や人生で必要となる知恵を授ける神としても信仰されています。

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頭をなでられる「知恵ふくろう」
久延彦神社の拝殿内には、愛嬌のある木彫りの「知恵ふくろう」が安置されています。京都市に住む篤信家から奉納されたもので、参拝者が自由に触れることができます。
ふくろうは「不苦労」や「福来朗」とも表される縁起のよい鳥です。顔を四方八方へ柔軟に動かすことから、物事を素早く察知して見通す力があるとされ、かすかな音も聞き逃さないことから、先を見通す力があるともいわれています。
世の中のことをことごとく知る久延毘古命をお祀りする神社にふさわしい存在です。参拝した際には知恵ふくろうの頭をなで、その知恵にあやかってみてください。

願いを託す「ふくろう絵馬」
久延彦神社の境内では、奉納された「ふくろう絵馬」を数多く見ることができます。拝殿横の授与所で絵馬を受けることができ、受験合格や学業向上、就職成就など、それぞれの願いを書いて奉納します。
特徴的なのが、願いが叶った後のお礼参りです。念願が成就した際には再び久延彦神社を訪れ、神様への感謝を込めて赤いふくろうの絵馬を奉納する習わしがあります。
これから願いを託すふくろう絵馬と、願いが叶ったことを報告する赤いふくろうの絵馬。境内に並ぶ二つの絵馬にも注目してみてください。

御朱印・御朱印帳
久延彦神社では御朱印を受けることができます。また、オリジナルの御朱印帳も用意されています。知恵ふくろうやふくろう絵馬とあわせて、参拝の記念として確認しておきたい授与品です。

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