有名度
関脇大神神社
おおみわじんじゃ
奈良県桜井市三輪1422
巳の神杉
更新日:2026年9月29日
大物主大神の化身である白蛇が棲む霊木
拝殿前の斎庭、その南側には「巳の神杉(みのかみすぎ)」と呼ばれる大杉があります。瑞垣に囲まれた二股の杉で、樹齢は400年を超え、500年ともいわれる大神神社を代表する御神木です。江戸時代の書物にも巳の神杉と思われる杉の大木が描かれ、そこには「雨降りの杉」と記されています。三輪山では古くから杉が神聖な木として大切にされてきました。『万葉集』にも三輪の神杉を詠んだ歌が残り、現在も大神神社では御神木の杉に紙垂を付けた「三輪の神杉」が神棚に供えるものとして授与されています。

大物主大神と蛇との関係は、『古事記』に記された三輪山の神婚譚にも見ることができます。大物主大神の妻となった倭迹迹日百襲姫命が、神の姿を見たいと願ったところ、大物主大神は櫛笥の中に小さな蛇の姿となって現れたと伝えられています。巳の神杉の白蛇信仰も、こうした三輪の神と蛇との深い結びつきを今に伝えるものです。
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巳さんは長さ2mを超える青大将で、大変美しい色をしているとも伝えられています。日の光を受けると黄金色や青色に見えることがあり、かつては参拝者が供えた生卵を飲む姿や、夏になると谷川まで降りてくる姿を見かけたともいわれています。現在も巳の神杉の前には賽銭箱が置かれ、その周囲にはたくさんの卵や酒が供えられています。特に卵は蛇の好物とされることから供えられるもので、巳の神杉を訪れると、今も白蛇への信仰が息づいていることを実感できます。

拝殿を参拝した後は、そのまま通り過ぎず、南側の巳の神杉にも注目してみてください。大物主大神と蛇との関係、そして三輪信仰における杉への信仰を一緒に感じられる、大神神社を象徴する御神木のひとつです。

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