鏡池とワタカ・諸霊招魂碑 | 石上神宮 - 神社ファン

有名度

関脇

石上神宮

いそのかみじんぐう

奈良県天理市布留町384

鏡池とワタカ・諸霊招魂碑

更新日:2026年5月28日

鏡池とワタカ

鏡池(かがみいけ)は、石上神宮境内南側にある池で、江戸時代には「石上池(いそのかみいけ)」とも呼ばれていました。池の周囲には遊歩道が整備されており、社叢に囲まれた景観の中を歩きながら散策を楽しむことができます。
石上神宮 鏡池
池の近くには、歴史を感じさせる木造の休憩所も建っています。この建物は、もともと拝殿前にあった舞殿を1940年(昭和15)に現在地へ移築したものです。
石上神宮 休憩所
鏡池で特に知られているのが、奈良県指定天然記念物である「ワタカ」が生息していることです。ワタカは日本固有のコイ科淡水魚で、石上神宮では古くから「馬魚(ばぎょ)」とも呼ばれてきました。銀白色の体に緑青色の背、小さな頭と細長く平たい体、大きな目が特徴です。
ワタカ
「馬魚」という名には、石上神宮に伝わる伝説があります。南北朝時代、後醍醐天皇が吉野へ向かう途中、内山永久寺の萱御所へ入御した際、追手が迫ってきました。御乗馬がいなないたことで居場所が知られることを恐れた従者は、馬首を斬って池へ投じたと伝えられています。その後、池に草を食べる魚が現れ、人々は「御乗馬が魚になった」と考え、「馬魚」と呼ぶようになったといわれています。
現在、鏡池に生息するワタカは、1914年(大正3)に、この伝説が残る内山永久寺跡の本堂池から移されたものです。

諸霊招魂碑

鏡池周辺には石上神宮ゆかりの史跡も点在しています。池の南側には「諸霊招魂碑(しょれいしょうこんひ)」が建っており、「官幣大社石上神宮」の社号標でも知られる富岡鉄斎(百錬)の筆による碑文が刻まれています。碑は1879年(明治12)の建立で、現在も遊歩道沿いに残されています。
石上神宮 諸霊招魂碑

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