国の重要文化財 楼門・廻廊 | 石上神宮 - 神社ファン

有名度

関脇

石上神宮

いそのかみじんぐう

奈良県天理市布留町384

国の重要文化財 楼門・廻廊

更新日:2026年5月28日

楼門

石上神宮の楼門は、境内を代表する歴史的建築のひとつであり、1906年(明治39)に国の重要文化財に指定されています。現在の楼門は、棟木に残る墨書から、鎌倉時代末期の1318年(文保2)に建立されたことが分かっており、第96代・後醍醐天皇の御代の建築と伝えられています。
石上神宮 楼門
楼門は、拝殿へ向かう参道正面に建つ二重門で、石上神宮を象徴する建築として知られています。建築様式は入母屋造・檜皮葺(ひわだぶき)で、上層には和様三手先、下層には二手先の組物が用いられています。斗栱間の蟇股(かえるまた)や柱頭部分の木鼻には、鎌倉時代建築らしい力強い彫刻表現を見ることができます。
現在は神社の楼門として知られていますが、もともとは上層に鐘を吊るした「鐘楼門(しょうろうもん)」でした。『石上布留大明神縁起』には「楼門に洪鐘一口を懸く」と記されており、かつて鐘が吊られていたことが分かります。しかし明治時代に神仏分離令が発布されると、鐘は取り外され売却されたと伝えられています。
石上神宮 楼門 上から
また、楼門正面に掲げられている「萬古猶新(ばんこゆうしん)」の扁額も見どころのひとつです。この文字は、元老であり元内閣総理大臣でもあった山縣有朋(やまがたありとも)の筆によるものです。「萬古猶新」とは、「永遠に古びることなく、常に新しい」という意味を持つ言葉で、長い歴史を持ちながら今なお篤い信仰を集める石上神宮を象徴する言葉として知られています。
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廻廊

石上神宮の回廊は、楼門の左右から伸び、拝殿前の斎庭(ゆにわ)を囲むように配置されています。回廊の縁は黄色、連子窓(れんじまど)の窓枠は緑色に彩色されており、朱塗りの楼門とともに石上神宮を象徴する景観をつくり出しています。
現在の回廊は1932年(昭和7)に再建されたものです。しかし、「1570年(元亀元)に修覆す」という記録が残されており、回廊が戦国時代以前から存在していたことが分かっています。また、1707年(宝永4)の宝永地震によって倒壊したとも伝えられており、その後再建が繰り返されてきました。
現在の楼門は1318年(文保2)、鎌倉時代末期に建立されたと伝えられており、回廊も古くから楼門と一体の建築群として整備されてきました。
石上神宮では、1913年(大正2)に現在の本殿が造営される以前、拝殿後方の禁足地が祭祀の中心であったと伝えられています。そのため、楼門・回廊・拝殿が並ぶ現在の空間構成も、古くからの祭祀空間と深く関わってきたと考えられています。
石上神宮 回廊

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