末社 祓戸神社・神田神社 | 石上神宮 - 神社ファン

有名度

関脇

石上神宮

いそのかみじんぐう

奈良県天理市布留町384

末社 祓戸神社・神田神社

更新日:2026年5月28日

祓戸神社

祓戸神社(はらえどじんじゃ)は、石上神宮本殿裏手の禊場(みそぎじょう)に鎮座する末社です。御祭神は、瀬織津比咩(せおりつひめ)・速開都比咩(はやあきつひめ)・気吹戸主(いぶきどぬし)・速佐須良比咩(はやさすらひめ)の4柱で、古くから祓や清めを司る神々として信仰されてきました。
祓戸神社が鎮座する禊場は、石上神宮の祭祀において重要な場所とされ、神職が祭典前に身を清める場として伝えられています。社殿は清浄な森に囲まれた神聖な区域にあり、普段は一般参拝者が立ち入ることはできません。
毎年6月23日には「祓戸神社例祭」が斎行されています。この日は特別に禊場への参列が許され、宮司以下の奉仕によって祭典が行われます。普段は立ち入ることのできない神域へ入ることができる、石上神宮でも特別な神事のひとつとして知られています。
石上神宮 祓戸神社 入口
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神田神社

大鳥居が建つ参道の、県道51号線をはさんだ向かい側に鎮座しています。御祭神は高倉下命(たかくらじのみこと)です。高倉下命は、御東征の神武天皇が熊野で遭難された際、神剣・韴霊(ふつのみたま)を奉った神様です。
はっきりした創建時期はわかっておらず、以前は天理市の三島町小字神田の地にお祀りされていました。現在の地に遷座されたのは、1990(平成2)年のことです。
毎年6月30日の「神剣渡御祭(しんけんとぎょさい)」に続き、神田神社の例祭が斎行されています。
石上神宮 神田神社 鳥居と社殿
境内には、「烏帽子岩(えぼしいわ)」と呼ばれる珍しい形の岩があります。烏帽子岩は、布留川(ふるがわ)で採れる珍石として古くから知られており、石上神宮に伝わる昔話にも登場します。
石上神宮 神田神社 烏帽子岩
昔、布留川のほとりに、ひとりの正直なおばあさんが住んでいました。ある日、川で洗濯をしていると、川上から一振りの剣が流れてきました。不思議なことに、その剣の刃に川岸の木の根や岩が触れると、見事に切れてしまいます。不審に思ったおばあさんが、洗っていた白い布で剣を拾い上げると、鞘もないのに刃こぼれひとつない立派な剣でした。
「これは普通の剣ではない」と思ったおばあさんは、その剣を石上神宮へ奉納しました。すると神主から、正直なおばあさんへの褒美として多くの品が与えられたといいます。
その話を聞いた隣の欲張りなおばあさんは、「もっと良い物が流れてくるに違いない」と考え、毎朝早く布留川へ通うようになりました。
ある朝、良い夢を見た欲張りなおばあさんが夜明け前の川へ行くと、川上から烏帽子や冠のようなものが流れてきました。喜んだおばあさんは、急いで川へ入り、それらを拾い集めて岸へ戻りました。
しかし、夜が明けて明るくなってからよく見ると、それは烏帽子や冠ではなく、そのような形をした岩だったといいます。これが現在、石上神宮境内に残る「烏帽子岩」と伝えられています。
また、この昔話には地名の由来も語られています。正直なおばあさんが白い布で剣を留めたことから、この地は「布留(ふる)」と呼ばれるようになったと伝えられています。

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