有名度
大関春日大社
かすがたいしゃ
奈良県奈良市春日野町160
摂社 若宮神社
更新日:2025年7月9日
御本社本殿と同じ春日造の本殿
南門から御間道(おあいみち)を東南へ進んだ先には、若宮神社が鎮座しています。現在は春日大社の摂社ですが、かつては御本社本殿と同格に扱われていました。式年造替も御本社本殿と同じ20年ごとの周期で執り行われたと伝わります。明治時代に入ると若宮神社は摂社に位置付けられたため、造替は式年ではなくなり不定期で修繕と言う形で行われるようになりました。
1901年(明治34年)には国の重要文化財に指定された、大変貴重な建築物です。
御祭神・ご利益
若宮神社にお祀りされている天押雲根命は、第三殿の天児屋根命と第四殿の比売神の御子神であるとされています。奈良生まれの神であり、また春日大社5番目の神として五所御子(ごしょのみこ)とも呼ばれているそうです。五所御子さまが誕生したのは1003年3月3日巳の刻だと言われています。第四殿大床に水の塊のようなものがあり、そこから神が出現し第四殿内に入っていったと「長承注進状」に記載されているそうです。そしてこの出現の様子から五所御子さまは「水を支配する神」であると言われています。しばらくは第四殿の相殿としてお祀りされていましたが、1041年3月1日卯の刻、五所御子さまに神饌がお供えされていないため春日大神の怒りを買ってしまいます。そのため第二殿と第三殿の間の獅子の間にて五所御子をお祀りし、神饌をお供えしたと「中臣祐賢春日御社縁起注進文」に残されています。
鎌倉時代になると天変地異や飢饉や疫病が流行し、世の中が不安定になりました。そこで五所御子さまの強い御利益を期待し若宮神社を創建することになり、1135年2月27日に現在の地に遷座したと言われています。
現在は正しい知恵を御授けくださる神として、また個人の願いを叶えてくれる神として広く信仰を集めています。

日本最古の神楽殿
若宮神社の手前にある神楽殿も、みどころのひとつではないでしょうか。日本最古の神楽殿であり、1901年(明治34年)には国の重要文化財に指定されています。
Saigen Jiro (wikipedia CC0)
昔から伊勢神宮や春日大社などの国家安泰を祈る神社では、個人的な祈願を行うことはできませんでした。しかしこの若宮神社の神楽殿で初めて個人的な祈願が行われ、それが大変人気を博したと言われています。この御巫神楽は「社伝神楽」として伝えられており、現在も若宮神社の祭典の際には奉納されています。

若宮大楠
神楽殿から道を反対側に若宮大楠があります。幹周が約11mで樹高が約24mあります。奈良県下で1、2を争う巨樹で県の指定天然記念物です。かなりの老木でもあり、神功皇后が御手植えされたという伝承があります。伝承から推定すると樹齢約1800年近くにもなります。
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