多賀神社 | 春日大社 - 神社ファン

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かすがたいしゃ

奈良県奈良市春日野町160

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多賀神社

更新日:2026年9月27日

延命長寿のご神徳がある「多賀神社」

本殿など主要な建物を囲む回廊、その内側の北西隅には多賀神社(たがじんじゃ)が鎮座しています。春日大社の末社であり、御祭神には伊弉諾命(いざなぎのみこと)をお祀りしています。
伊弉諾命は日本神話に登場する神様で、伊弉冉命(いざなみのみこと)とともに国生み、神生みを行いました。多くの神々の父神であり、初代天皇である神武天皇へと続く皇祖神の一柱でもあります。
多賀神社では生命を司る神様として信仰され、延命長寿のご神徳があるとされています。例祭は4月22日に行われます。
多賀神社 社殿

東大寺を再建した重源上人の伝説

この多賀神社には、東大寺の再建にまつわる伝説が残されています。
治承4年(1180)、源平の争乱のなかで平重衡による南都焼き討ちが起こり、大仏殿をはじめとする東大寺伽藍の大半が焼失しました。
その再興に尽力したのが、東大寺中興の祖として知られる俊乗房重源上人です。
重源上人は翌1181年、61歳という当時としては高齢で東大寺復興の大勧進職に任じられました。春日大社には、重源上人が東大寺の大仏殿を再建する際、多賀神社の神様から寿命をいただいたという伝説が残されています。
重源上人はその後、大仏の修復や大仏殿の再建などに力を尽くし、建久6年(1195)には大仏殿の落慶供養を実現しました。さらに86歳で亡くなるまで、20年以上にわたって東大寺の復興事業に尽力しています。
60歳を過ぎてから歴史に残る大事業に取り組み、それを成し遂げた重源上人の伝説は、多賀神社の延命長寿のご神徳を象徴する逸話となっています。

延命長寿を願う「幡」

現在も多賀神社の神前には、そのご神徳にあやかろうと、延命長寿を祈願した数多くの「幡(ばん)」が奉納されています。
奉納された幡と絵馬
多賀神社を訪れた際には、社殿だけでなく神前に並ぶ幡にも注目してみてください。重源上人が多賀神社から寿命をいただき、東大寺再建という大事業を成し遂げたという伝説が、現在の信仰へと受け継がれていることが分かります。
また、こうした重源上人の伝説から、延命長寿だけでなく、大きな仕事を最後まで成し遂げることを願って参拝する人もいます。

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