有名度
大関春日大社
かすがたいしゃ
奈良県奈良市春日野町160
林檎の庭
更新日:2026年9月27日
雅楽や舞楽が奉納される「林檎の庭」
御本殿の中門前、幣殿・舞殿の前に広がる斎庭は「林檎の庭(りんごのにわ)」と呼ばれています。庭の南東には1本の林檎の木が植えられており、この木が「林檎の庭」という名前の由来です。
春になると林檎の木には可憐な花が咲き、その後に実を結びます。かつては林檎の実りの多少によって、その年の農作物の豊作・凶作を占っていたと伝えられています。現在も実った林檎は、春日大社の神様へ奉納されています。
現在の林檎は昭和32年に献木
もちろん、高倉天皇の時代から同じ林檎の木が残っているわけではありません。林檎の木は何度か代替わりしており、現在の木は昭和32年(1957)に献木されたものです。長野県農業試験場で育成された苗木を、長野県高校校長協会理事会が春日大社へ寄付したと伝えられています。
高倉天皇による献木から800年以上。木そのものは代替わりしながらも、林檎を育て、その実を神様へ捧げる伝統は現在まで受け継がれています。

舞楽や神楽の舞台となる斎庭
林檎の庭は、林檎の木を見るだけの場所ではありません。春日大社の祭典で舞楽や神楽が奉納される神聖な斎庭でもあります。1月の舞楽始式や5月5日の菖蒲祭をはじめ、年間を通してさまざまな舞楽や神楽が奉納されます。
また、3月15日に行われる御田植神事でも林檎の庭が舞台となります。田主が田を耕す所作を行い、牛面をつけた牛男に続いて、八乙女が早苗に見立てた松苗を植える田舞が奉納されます。
普段は御本殿や中門、幣殿・舞殿に目を奪われやすい場所ですが、その前に広がる林檎の庭にも注目してみてください。
春には可憐な林檎の花が咲き、祭典の日には古式ゆかしい舞楽や神楽が奉納されます。高倉天皇の時代から800年以上にわたって受け継がれてきた林檎と神事の歴史を感じられる、春日大社ならではの斎庭です。
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