十日えびす | 西宮神社 - 神社ファン

有名度

関脇

西宮神社

にしのみやじんじゃ

兵庫県西宮市社家町1−17

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十日えびす

更新日:2026年11月7日

商売繁盛を願う新春の大祭「十日えびす」

西宮神社の十日えびすは、毎年1月9日から11日まで行われる新春の大祭です。9日の「宵えびす」、10日の「本えびす」、11日の「残り福」の3日間を中心に、商売繁盛や家内安全を願う多くの参拝者でにぎわいます。全国に広がるえびす信仰の総本社として知られる西宮神社を代表する祭事です。
その歴史は古く、鎌倉時代には十日えびすに関連する御狩神事が行われていたと伝えられています。かつては1月9日の夜、えびすさまが神馬に乗って町を巡られると信じられ、人々は戸を閉ざして明かりを消し、静かに神様をお迎えしていました。この風習は居籠(いごもり)と呼ばれ、神馬に乗ったえびすさまに松の葉が触れないよう、門松の枝を逆さに飾る習わしもありました。
現在も十日戎大祭に先立って境内の門を閉じ、神職が心身を清める忌籠神事が受け継がれています。西宮神社の十日えびすには、こうした古い信仰と、商売繁盛を願う人々の信仰が重なり合っています。
西宮神社 十日えびす境内の様子

硬貨を貼り付けて福を願う「招福大まぐろ奉納式」

十日えびすの名物として全国的に知られているのが、毎年1月8日に行われる「招福大まぐろ奉納式」です。神戸市東部水産物卸売協同組合などによって、大漁と商売繁盛を願う本まぐろと雌雄2尾の大鯛が奉納されます。
大まぐろの奉納は1970(昭和45)年に始まりました。奉納される本まぐろは例年全長約3m、重量約300kgにもなる巨大なもので、拝殿に供えられます。
参拝者は、まぐろの表面に硬貨を貼り付け、お金が身に付くようにと願います。大きなまぐろが硬貨で覆われていく光景は、十日えびすを象徴する新春の風物詩です。
まぐろは古くから日本人に親しまれてきた魚ですが、西宮神社では大漁や商売繁盛を祈願する奉納品として特別な意味を持っています。硬貨を貼り付ける習慣とともに、現在では十日えびすを代表する見どころとなっています。
西宮神社 十日えびす 招福大まぐろ

有馬温泉の金泉を奉納する「有馬温泉献湯式」

1月9日の宵えびすには、有馬温泉から西宮神社へ温泉の湯を奉納する「有馬温泉献湯式」が行われます。神戸市北区の有馬温泉から運ばれた金泉をえびす大神にお供えし、温泉地の繁栄や商売繁盛を祈願する神事です。
献湯式では、有馬温泉の芸妓による湯もみも奉納されます。金泉を用いた湯もみは、有馬温泉ならではの伝統文化を伝えるもので、十日えびすの華やかな行事の一つとなっています。
西宮神社と有馬温泉は、ともに兵庫県を代表する歴史ある信仰・観光の地です。献湯式は、温泉地の人々がえびす大神への感謝と繁栄への願いを込めて行う奉納行事として受け継がれています。
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宵えびす・本えびす・残り福の3日間

十日えびすは、1月9日の宵えびすから始まり、10日の本えびす、11日の残り福へと続きます。
9日は新年の福を授かろうとする参拝者でにぎわい、有馬温泉献湯式などの奉納行事も行われます。深夜には境内の門が閉じられ、十日戎大祭に向けた忌籠神事が始まります。
10日の午前4時には、十日戎大祭が厳粛に斎行されます。続く午前6時には表大門(赤門)が開かれ、参拝者が本殿を目指して駆け抜ける「開門神事・福男選び」が行われます。江戸時代からの走り参りの風習を受け継ぐ神事で、全国的にも知られています。
11日は残り福と呼ばれ、十日えびすの最終日にも多くの人々が参拝します。3日間を通して商売繁盛や家内安全を願う参拝者が訪れ、西宮神社の境内は新春ならではの活気に包まれます。

福笹や縁起物が並ぶ十日えびすの境内

十日えびすの期間中は、福笹や熊手、福箕などの縁起物を求める参拝者で境内がにぎわいます。福笹は、青々とした笹に小判や米俵、鯛などの縁起物を飾ったもので、商売繁盛を願う十日えびすの代表的な授与品です。
西宮神社 十日えびす  熊手
熊手は「福さらえ」とも呼ばれ、福や財運をかき集めるという願いが込められています。また、箕をかたどった「福箕」は、福をすくい取る縁起物です。いずれもえびすさまや大黒さま、鯛、小判、米俵などの吉兆飾りが付けられ、商売繁盛や家内安全を願って飾られます。
西宮神社では江戸時代から吉兆と呼ばれる縁起物が親しまれてきました。元禄年間(1688~1704)頃には御神札の頒布が増え、境内には熊手や福箕、福笹の飾りを扱う吉兆店が数多く並ぶようになったと伝えられています。
十日えびすの期間中は、境内や周辺道路にも多くの露店が並びます。福笹や熊手を手にした参拝者が行き交う光景は、西宮の新年を象徴する風物詩となっています。
西宮神社 十日えびす 福笹

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