有名度
関脇西宮神社
にしのみやじんじゃ
兵庫県西宮市社家町1−17
手水舎
更新日:2026年11月7日
昭和の式年造営で建てられた優美な手水舎
西宮神社の参道沿い、本殿へ向かう途中に建つ手水舎は、参拝前に手や口を清めるための場所です。現在の手水舎は1934(昭和9)年に行われた式年造営の際に建てられたもので、西宮神社に残る近代の建築として、2025(令和7)年に国の登録有形文化財となりました。建物は木造平屋建てで、檜を用いて造られています。屋根は銅板葺で、緩やかに広がる屋根と木部による端正な姿が特徴です。一見すると簡素な手水舎ですが、柱の構成には珍しい意匠を見ることができます。
特に注目したいのが、屋根を支える柱です。四隅に設けられた石造りの台の上に、円柱と八角柱を組み合わせるように束ねて立てています。複数の柱材を組み合わせた独特の構成によって、参拝者が四方から利用できる開放的な空間をつくりながら、社寺建築らしい優美さも感じさせる造りとなっています。

手水舎が建てられた1934(昭和9)年の式年造営では、西宮神社の本殿をはじめとする境内の建物が整備されました。その後、西宮神社は1945(昭和20)年の空襲や1995(平成7)年の阪神・淡路大震災などに見舞われ、境内の建造物も大きな影響を受けています。その中で手水舎は昭和初期に行われた造営の姿を現在へ伝える建物の一つとなっています。

参拝時には何気なく立ち寄ることの多い手水舎ですが、四隅の柱をよく見ると、円柱と八角柱を組み合わせた特徴的な造りを確認できます。参拝前に身を清めるという本来の役割を現在も果たしながら、昭和初期の西宮神社の造営を伝える建築として受け継がれている手水舎です。
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