八丁梅 | 生田神社 - 神社ファン

有名度

関脇

生田神社

いくたじんじゃ

兵庫県神戸市中央区下山手通一丁目2番1号

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八丁梅

更新日:2026年8月11日

香りが八丁先まで薫るという梅

社務所の横では、春になると八丁梅(はっちょうのうめ)と呼ばれる梅が花をつけます。その香りが八丁も先まで薫ることから、この名前がつきました。八丁はおよそ900メートル、それほど遠くまで香るという意味で、その名のとおり芳醇な香りを放つ梅として知られています。春には可憐な花を咲かせ、境内にやさしい香りを漂わせることから、多くの参拝者が足を止める春の風物詩となっています。
この梅を寄進したのは、江戸時代末期に信州飯田藩の藩主だった堀親義(ほりちかよし)です。江戸時代の終わり、外国船の来航に備えて各藩が沿岸警備を命じられるようになると、飯田藩も神戸周辺の海岸警備を担当しました。親義はその任務で神戸を訪れた際、自らの領地に咲く珍しい梅を生田神社へ奉納したと伝えられています。遠く信州から運ばれた一本の梅は、この地で大切に育てられ、現在まで受け継がれてきました。
生田神社 社務所前の八丁梅
生田神社には、源平合戦の逸話を伝える「箙の梅」がありますが、八丁梅はそれとは異なり、江戸時代末期の神戸と信州を結ぶ歴史を今に伝える名木です。異なる時代の物語を宿した二つの梅が境内に残されていることも、生田神社ならではの魅力といえるでしょう。春になると境内には梅の甘い香りが広がり、多くの参拝者が写真を撮りながら花を楽しみます。華やかな社殿や歴史ある建物だけでなく、季節ごとの自然にも目を向けることで、生田神社の魅力をより深く感じることができます。春に訪れた際には、香り高い八丁梅にもぜひ足を止めてみてください。

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