箙の梅 | 生田神社 - 神社ファン

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関脇

生田神社

いくたじんじゃ

兵庫県神戸市中央区下山手通一丁目2番1号

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箙の梅

更新日:2026年8月11日

源氏の武将の逸話が残る紅白の梅

楼門の手前を左に曲がったところに、紅白2株の老梅があります。「箙の梅(えびらのうめ)」と呼ばれる梅です。春になると紅白の花が咲き、境内に彩りを添えます。源平合戦にまつわる逸話を今に伝える名木として、多くの参拝者に親しまれています。
生田神社 箙の梅
この名の由来は、平安時代の末に生田の森でくり広げられた、源氏と平家の合戦までさかのぼります。一ノ谷の戦いと呼ばれる戦いで、源氏の若武者・梶原源太景季は、境内に咲く梅の一枝を箙(えびら)に挿して戦いに臨みました。箙は、矢を入れるための武具です。戦のさなかに花を添えたその姿は、武士の風流として語り継がれてきました。『源平盛衰記』にも、馬を駆けさせるうちに花は散っても香りは袖に残っていた、という趣のある一節が描かれています。
梶原景季箙梅図歌川国芳(wikipedia パブリック・ドメイン)
この逸話は後世にも広く知られるようになり、梶原景季が箙に梅の枝を挿した姿は、絵画や錦絵の題材としてたびたび描かれました。勇ましさのなかにも風雅を重んじた武士の姿は、人々の心を引きつけ、生田神社を代表する逸話の一つとして受け継がれています。
今も春が近づくと、紅白の花が咲きそろいます。源平合戦の舞台となった生田の森に思いをはせながら、この梅を眺めることができるのは生田神社ならではの魅力です。歴史と文学、そして季節の風景が重なり合う見どころとして、逸話にちなんだこの梅を目当てに足を運ぶ人も少なくありません。

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