住吉祭 | 住吉大社 - 神社ファン

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住吉大社

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住吉祭

更新日:2026年9月16日

住吉大社の例大祭「住吉祭」

住吉大社では年間を通して数多くの神事が行われますが、その中でも特に重要な祭りが例大祭「住吉祭」です。
大阪の夏祭りを締めくくる祭りとして知られ、大阪中を祓い清める「お清め」の意味を持つことから、古くより「おはらい」とも呼ばれてきました。
住吉祭では、7月の海の日に「神輿洗神事」、7月下旬に「神輿渡御」、7月30日に「宵宮祭」、7月31日に「夏越祓神事・例大祭」が行われます。そして8月1日には堺の宿院頓宮で「頓宮祭」と「飯匙堀祓神事」が執り行われます。
かつて神輿渡御は8月1日に行われていましたが、現在は7月下旬に行われる日程となっています。

神輿を海水で清める「神輿洗神事」

神輿洗神事は、神輿渡御に先立って神輿を海水で祓い清める神事です。
かつて住吉大社のすぐ西側には海が広がっており、神輿洗神事も住吉の海と深く結びついてきました。現在は神輿を住吉大社から、かつて住吉浜であった住吉公園まで巡行します。
神輿を清めるために使用するのは、当日の早朝に大阪湾沖合で汲み上げられた海水です。「汐汲舟(しおくみぶね)」と呼ばれる舟を出して神聖な海水を汲み上げ、その海水を神輿に降り注いで祓い清めます。
海の神として信仰されてきた住吉大神と海との深いつながりを、現在に伝えている神事のひとつです。

夏越祓神事と例大祭

77月31日には「夏越祓神事」と例大祭が執り行われます。
夏越祓神事では、華やかに着飾った夏越女や稚児たちが茅の輪をくぐります。この神事は「住吉大社夏越大祓神事」として大阪府指定無形民俗文化財に指定されています。
五月殿で大祓式が行われた後、参列者は茅を一本ずつ手にして自身を祓いながら茅の輪を三度くぐり、本宮へと進みます。
その際には、

住吉の夏越の祓する人は 千年の齢延ぶといふなり

と伝わる歌を唱えながら茅の輪をくぐります。
半年の間に身についた罪や穢れを祓い、残る半年を無事に過ごせるよう祈る夏越祓は、大阪中を祓い清める住吉祭を象徴する神事です。
夏越祓神事に続いて第一本宮で例大祭が行われ、神楽や住吉踊などが奉納されます。
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大阪一と称された大神輿の「神輿渡御」

住吉祭を代表する勇壮な神事が「神輿渡御」です。
住吉大神の神霊を神輿へ遷し、住吉大社から紀州街道を南下して、堺にある御旅所「宿院頓宮」まで巡行します。「おわたり」とも呼ばれ、堺では環濠エリア最大の夏祭りとして受け継がれてきました。
その歴史は非常に古く、鎌倉時代の『住吉太神宮諸神事之次第記録』に神輿渡御に関する記録が残されています。さらに永禄4年(1561)の祭礼の様子は、イエズス会宣教師ルイス・フロイスの『日本史』にも記されています。
現在使用されている大神輿は、明治14年(1881)に奉納されたものです。長く渡御が途絶えていましたが、3年間にわたる修繕を経て平成28年(2016)に約70年ぶりに復活しました。
重さは700貫、約2トン。さらに神輿を担ぐための轅は約11メートルにも及ぶ巨大な神輿です。かつて「大阪一」を誇った大神輿が、多くの担ぎ手によって進んでいく姿は住吉祭最大の見どころとなっています。
神輿渡御Ogiyoshisan(wikipedia CC 表示-継承 4.0)
特に大神輿が反橋を渡る姿は圧巻です。約2トンもの大神輿を担ぎながら、急勾配の反橋を越えていく光景は、住吉祭を象徴する場面のひとつです。
かつての神輿渡御では、大阪市と堺市を隔てる大和川へ大神輿が入り、担ぎ手たちが川中を勇壮に進む姿も大きな見どころとなっていました。
現在は神輿渡御の実施方法が変更されており、令和8年(2026)の渡御では大和川の川中での神輿担ぎは行われていません。しかし、大和川を神輿が渡る光景は長く住吉祭を象徴してきたものであり、住吉大社の公式案内にもその勇壮な姿が紹介されています。

宿院頓宮と飯匙堀祓神事

住吉祭は住吉大社の境内だけで完結する祭りではありません。住吉大神を堺の宿院頓宮へ迎え、堺の地を祓い清めることも祭りの重要な意味となっています。
宿院頓宮では8月1日に頓宮祭が行われ、引き続いて境内の「飯匙堀(いいがいぼり)」で飯匙堀祓神事が執り行われます。「荒和大祓神事(あらにごのおおはらえしんじ)」とも呼ばれる神事です。
飯匙堀での祓は少なくとも江戸時代には行われていたことが史料から確認されており、住吉祭の本質である「祓」を現在に伝える重要な神事です。令和4年(2022)には「住吉大社宿院頓宮の祓神事(荒和大祓神事)」として堺市指定無形民俗文化財に指定されました。
飯匙堀大道フェニックス(wikipedia CC 表示-継承 4.0)
飯匙堀には、神話「海幸山幸」に登場する潮干珠が埋められたという伝承も残されています。
住吉大社から始まり、神輿が堺へ向かい、最後に宿院頓宮で祓を行う。住吉祭は単なる神輿の祭りではなく、大阪から堺にかけての広い地域を祓い清めるという、住吉大神の「祓」の信仰を現在に伝える祭りです。

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