侍者社 | 住吉大社 - 神社ファン

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大関

住吉大社

すみよしたいしゃ

大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89

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侍者社

更新日:2026年9月16日

縁結びのご利益がある侍者社

第二本宮の南側、本宮神域を囲む瑞垣の間には、侍者社(おもとしゃ)が鎮座しています。「おもとさん」とも呼ばれる住吉大社の末社で、御祭神は田裳見宿禰(たもみのすくね)と市姫命(いちひめのみこと)。住吉大社の初代神主とその妻神を夫婦でお祀りする神社です。
田裳見宿禰は神功皇后の命を受け、住吉大神を現在の住吉の地にお祀りしたと伝えられる人物です。その子孫にあたる津守氏は、古代から住吉大社の神主職を代々受け継ぎました。住吉大神と人々との間を取り持ってきた神職の祖が、現在も本宮のすぐ近くに祀られていることになります。
侍者社(おもとしゃ)入口
侍者社は、神様への供物を調える神饌所に面して建っています。住吉大社では、本宮へ神饌を献上する前に、まず侍者社で供物の検視を受ける「侍者先祭」という古くからの習わしがあります。本宮の住吉大神に先立って初代神主を祀るという、侍者社が住吉大社で特別な位置を占めていることを伝える祭祀です。
初代神主として住吉大神に仕え、神と人との間を取り持った田裳見宿禰。その妻である市姫命と夫婦で祀られていることも重なり、侍者社は「神と人」だけでなく「人と人」の縁を結ぶ神社として信仰されるようになりました。現在では良縁や縁結び、夫婦円満を願う参拝者が多く訪れています。
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建物の中に鎮座する珍しい本殿

侍者社の本殿は、住吉大社境内で唯一、建物の内部に安置されているのが大きな特徴です。外から社殿を眺めるだけではなく、殿内へ入って本殿の前で参拝することができます。現在の本殿は文政5年(1822)に造営されたもので、昭和5年(1930)に改修されています。木造平屋建てで、正面・側面ともに一間。屋根は前方を入母屋造、後方を切妻造とした檜皮葺の妻入です。
周囲には高欄付きの縁をめぐらせ、脇障子を設けています。正面には七段の木階が設けられ、組物には舟肘木を使用。妻飾は木連格子とし、本宮本殿と同じ形式の懸魚が吊られています。華美な彫刻を施した社殿ではありませんが、細部を金物で飾った端正な本殿です。
平成30年(2018)には「造形の規範となっているもの」として、国の登録有形文化財に登録されました。
侍者社 社殿

おもと人形と裸雛で願掛け

侍者社では、良縁祈願と夫婦円満でそれぞれ異なる人形を奉納する、特徴的な願掛けが行われています。
良縁を願う場合は「おもと人形」、夫婦円満を願う場合は男女一対の「裸雛」を授与所で授かります。人形の背中に自分の名前や願い事を書き、侍者社の神前へ奉納して祈願します。
授与されるおもと人形
良縁には一体のおもと人形、夫婦円満には男女一対の裸雛という違いも、侍者社ならではの特徴です。初代神主とその妻神という夫婦の神様をお祀りする社で、人との良い縁や夫婦の末永い結びつきを願います。
奉納されたおもと人形と裸雛
殿内には参拝者から奉納された数多くの人形が並んでいます。小さな社ですが、住吉大社創建に関わった初代神主を祀る由緒、現在まで続く侍者先祭、そして縁結びの人形奉納が一つにつながっているのが侍者社の大きな特徴です。

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