有名度
大関住吉大社
すみよしたいしゃ
大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
種貸社
更新日:2026年9月16日
様々な種を司る「種貸社」
境内北側、大海神社の後方には、住吉大社の末社「種貸社(たねかししゃ)」が鎮座しています。資金調達・子宝・知恵を授ける神として信仰され、特に子宝・子授けを願う人々から篤い信仰を集めています。
多米神社はもともと現在の住吉大社境内から離れた場所に鎮座していましたが、後に住吉大社境内へ遷され、種貸社として祀られるようになりました。現在も大阪市住吉区長居には多米神社の旧跡が残されています。

種貸社の信仰は、もともと稲種を授かり、その種を育てて豊かな実りを願うことから始まりました。小さな一粒の種から大きな実りが生まれるという信仰は、時代とともに農業だけにとどまらず、商売の元手や資金、子宝、知恵などへと広がっていきました。現在では様々な物事を発展させる「元種を授ける神」として信仰されています。
その古い種貸信仰を現在に伝えているのが「神種頒賜祭(かんざねはんしさい)」です。毎年3月17日の住吉大社の祈年祭に先立って行われ、五穀の種をお祓いしたうえで農業関係者へ頒ちます。商売や子宝へと信仰が広がった現在も、種貸社の原点である五穀の種と豊穣を願う信仰が神事として受け継がれています。
一粒の種から万倍の実りへ
社殿では「一粒万倍」の文字を見ることができます。一粒万倍とは、一粒の小さな籾が成長して多くの稲穂を実らせることを表す言葉です。種貸社がもともと稲種を授ける神として信仰されたことを考えると、「一粒万倍」はこの神社の性格をよく表しています。一粒の稲種が豊かな実りをもたらすように、商売では小さな元手を大きく発展させ、子宝では新しい命を授かるという信仰へつながっています。


スポンサーリンク
初辰まいり最初の神社
種貸社は、毎月最初の辰の日に行われる「初辰まいり」で最初に参拝する神社でもあります。初辰まいりでは「元種を授ける神」とされ、ここで「願いの種」を授かります。祈祷を受けると「お種銭」が授けられ、商売などの元手に加えて資本の充実と発展を祈願します。さらに「みのりまいり」では、種貸社で授かった籾種を次の楠珺社で稲穂へと交換し、最後には大歳社で住吉大社の御田で収穫された御神米を授かります。一粒の種が稲穂となり、やがて米として実る過程そのものを参拝に取り入れているのが特徴です。
種貸社が初辰まいりの最初に置かれているのも、商売や願いを発展させるための「元種」をまず授かるという意味があります。

社殿裏の子宝像
種貸社を参拝した際には、社殿だけでなく裏側にも足を運びたいところです。社殿裏には子宝にまつわる像があり、その周囲には子供を授かることを願う絵馬や種貸人形が数多く奉納されています。社殿内の種貸人形とあわせ、種貸社が現在も子宝祈願の神社として篤く信仰されていることを感じられる場所です。

一寸法師にゆかりのある神社
住吉大社は、御伽草子に登場する「一寸法師」と深いゆかりを持つ神社です。物語では、難波の里に暮らしていた子供のいない老夫婦が住吉の神様に子供を授けてほしいと祈願します。その願いによって生まれたのが、体の大きさが一寸ほどしかない一寸法師でした。やがて一寸法師はお椀を船に、箸を櫂にして住吉浦から都へ旅立ちます。



この記事を0人の方がいいねといっています
スポンサーリンク
住吉大社の人気記事
-
本宮この記事を1人が評価
-
五所御前・五大力石守この記事を1人が評価
-
侍者社この記事を1人が評価
