夫婦楠 | 住吉大社 - 神社ファン

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夫婦楠

更新日:2026年9月16日

寄り添うように生えている夫婦楠

楠珺社の周囲にはいくつもの大きな楠が生えています。そのなかでも拝殿前でひときわ存在感を放っているのが、「夫婦楠」と呼ばれる御神木です。
夫婦楠は二本の楠が寄り添うように生育し、長い年月を経て一体となった合体木です。根元付近から二本の太い幹が分かれ、同じ方向へ寄り添いながら空へ伸びている姿が「夫婦楠」の名前の由来となっています。
夫婦楠
間近で見ると幹の太さだけでなく、二本の木が接する根元付近の力強い姿も印象的です。枝は大きく四方へ伸び、楠珺社の社殿の上まで覆うように広がっています。幹には注連縄が張られ、根元の周囲には囲いが設けられています。さらに楠珺社へ奉納された赤い幟が周囲に立ち並び、大楠の緑と朱色の社殿、赤い幟が重なる景観も見どころです。
夫婦楠は樹齢約800年と推定され、幹周は約7.9メートル、樹高は約20メートルに達します。大阪市の保存樹にも指定されており、都市部にありながらこれほど大きく成長した楠が現在まで残されていることからも、その貴重さがうかがえます。
大阪市の資料では、住吉大社には楠珺社周辺をはじめ多くの楠の巨木が残り、これらの木々は境内の景観を形成するとともに、古くから庶民の信仰とも深く結びついてきたことが紹介されています。なかでも夫婦楠は、その姿にまつわる伝承を持つ木として知られています。
夫婦楠 看板
二本の楠が長い年月をともに過ごし、寄り添うように一本の大木を形づくっている姿から、夫婦円満や縁結びを象徴する木としても親しまれています。単に樹齢の長い巨木というだけでなく、その特徴的な姿そのものが信仰と結びついてきた御神木です。
夫婦楠のすぐそばに鎮座する楠珺社も、大楠への信仰を起源とする神社です。本殿の背後には樹齢1000年を超える「千年楠」がそびえ、拝殿前には樹齢約800年の夫婦楠が立っています。現在の楠珺社一帯には、社殿と複数の大楠が一体となった独特の景観が残されています。
夫婦楠の上部
楠珺社を参拝する際には、商売発達の「はったつさん」としての信仰だけでなく、神社の成立にも深く関わった楠の巨木にも注目したいところです。千年楠と夫婦楠をあわせて見ることで、楠珺社と大楠信仰との深いつながりをより感じることができます。

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