境内社 白米稲荷社 | 大阪天満宮 - 神社ファン

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大阪天満宮

おおさかてんまんぐう

大阪府北区天神橋2-1-8

境内社 白米稲荷社

更新日:2026年4月17日

「天満のお稲荷さん」として親しまれる境内社

境内の北東、御本殿の裏側に鎮座するのが「白米稲荷社(しらよねいなりしゃ)」です。御祭神は稲荷大神で、五穀豊穣や商売繁盛の神様として地域の人々に大切にされてきました。創建時期は不明ですが、1730年(享保15年)9月に「稲荷社釿初め」が行われ、翌1731年(享保16年)11月に新しい社殿への正遷宮が行われたという記録が残っています。1824年(文政7年)刊行の『神仏霊験記図会』にも記載が見られ、古くから庶民の信仰を集めてきたことがうかがえます。
大阪天満宮 白米稲荷社 社殿
銅板葺のお社には「白米大神」と記された朱色の提灯がずらりと掲げられ、欄間には稲穂の彫刻が施されています。社前の左手には商売繁盛を祈願する「白米みくじ」が置かれており、棒を引いて出た番号を本殿横の授与所に伝え、初穂料を納めておみくじを受け取る形式です。
大阪天満宮 白米大神の提灯
お社に向かって右側には奥へ進めるようになっており、赤い鳥居が連なるその先に稲荷奥宮が鎮座しています。1988年(昭和63年)12月25日に伏見稲荷大社より神璽を奉斎し、白米稲荷社と同じく稲荷大神を御祭神として、お祀りするようになりました。
大阪天満宮 稲荷奥宮 千本鳥居

白米稲荷社の祭事

白米稲荷社では、農業の一年に沿った祭事が行われています。毎年2月8日には田作り始めとして春祭が、11月8日には農事納めとして秋祭りが斎行されます。
4月1日・2日には初午祭が行われ、神楽の奉納や小鳥居の奉納を受け付けています。初午祭の最も古い記録は1735年(享保20年)2月5日で、当初は旧暦2月に行われていました。現在の4月に移った経緯は明らかになっていませんが、昭和26年ごろにこの社を崇敬する「福梅講」が結成されており、このころから4月の初午祭が記録に残るようになっています。

天狗、狐の爪研ぎ石と勾玉守

白米稲荷社の回廊には「天狗、狐の爪研ぎ石」と呼ばれる自然石が納められています。一抱えほどある石の表面に、まるで狐や天狗が爪を研いだかのような筋状の削り跡が残っているのが特徴です。これは、古代に勾玉や管玉(くだたま)を磨いた痕跡とされています。
大阪天満宮 白米稲荷社 回廊
かつて玉づくりが盛んだったことに由来する「玉造」という地名が、大阪市内には残っています。当宮の周辺もそう遠くない場所にあり、出土したこの石が珍しいものとして稲荷の宮に納められたと考えられてきました。
研ぎ石の由緒にちなんで作られた授与品が「勾玉守」です。翡翠を勾玉の形に加工したお守りで、中央には大阪天満宮の神紋である梅の花があしらわれています。翡翠には古くから招福や健康にまつわる言い伝えがあり、仕事運や対人関係、心の安定などにご利益があるとされています。
大阪天満宮 白米稲荷社 天狗、狐の爪研ぎ石
勾玉守を授かったあとは、研ぎ石のところでお守りを石に触れさせ、磨くような所作を行ってから社前で祈願します。玉を磨く動作を通じて、御神威がいっそう光り輝くよう願うという意味が込められています。
参拝作法は次の通りです。まず一礼し、勾玉守を手に持って願いを込めながら三度なでます。その後もう一度一礼し、白米社前にて二礼二拍手一礼で祈願します。
大阪天満宮 白米稲荷社 勾玉守の参拝方法

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