有名度
関脇石清水八幡宮
いわしみずはちまんぐう
京都府八幡市八幡高坊30
勅祭石清水祭
更新日:2026年7月15日
国家安泰と生きとし生けるものの平安を祈る勅祭
石清水祭は、石清水八幡宮で最も重要な祭礼であり、上賀茂神社・下鴨神社の「葵祭」、奈良・春日大社の「春日祭」と並ぶ三勅祭の一つとして知られています。平安時代から続く由緒ある祭礼で、現在も天皇陛下の勅使が参向する厳粛な神事が執り行われています。勅祭とは、天皇陛下の勅使が派遣されて斎行される祭祀のことで、全国に数多くある神社の中でも、限られた16社のみで行われる格式の高い神事です。石清水祭は、石清水八幡宮が古くから国家鎮護の神社として朝廷より篤く崇敬されてきたことを今に伝える祭礼でもあります。石清水祭の起源は、貞観5年(863年)に始まった「石清水放生会(いわしみずほうじょうえ)」です。放生会とは、捕らえた魚や鳥などを野に放ち、生きとし生けるものすべての命を慈しみ、国家安泰と天下泰平を祈願する仏教思想も取り入れた伝統行事です。その精神は現在の石清水祭にも受け継がれ、毎年9月15日に勅祭石清水祭として斎行されています。
祭りは深夜2時頃、「神幸の儀」から始まります。御祭神をお乗せした御鳳輦(ごほうれん)が、本殿から山麓の頓宮へ向けて出発し、総勢約500人にも及ぶ神幸行列が松明の灯りだけを頼りに静かに山を下ります。幻想的な光景は、まるで平安時代の王朝絵巻が現代によみがえったかのようで、石清水祭最大の見どころとなっています。
夜明けを迎えると、午前5時30分頃から国家安泰を祈願する「奉幣の儀」が行われ、続いて午前8時頃には頓宮前で魚や鳥を自然へ放つ「放生行事」が執り行われます。午前10時頃からは優雅な舞楽が奉納され、一般参拝者も見学することができます。その後、夕方には御神霊を本殿へお迎えする「還幸の儀」が始まり、午後8時頃に御鳳輦が本殿へ戻り、一日がかりの壮大な祭礼が締めくくられます。
石清水祭は、約1,100年以上受け継がれてきた石清水八幡宮を代表する祭礼であり、現在も多くの神職や氏子、地域の人々によって大切に守り継がれています。一般の方も参列・見学が可能ですので、平安時代から続く伝統と厳かな神事を体感したい方は、ぜひこの日にあわせて参拝してみてください。なお、祭典の時間や参列方法は変更となる場合がありますので、事前に石清水八幡宮公式ホームページで最新情報をご確認ください。
この記事を0人の方がいいねといっています
スポンサーリンク
