鬼門封じの石垣 | 石清水八幡宮 - 神社ファン

有名度

関脇

石清水八幡宮

いわしみずはちまんぐう

京都府八幡市八幡高坊30

😞 🙁 😐 🙂 😄

鬼門封じの石垣

更新日:2026年7月16日

鬼門封じのために造られた不思議な石垣

石清水八幡宮の本殿裏手、若宮社の前には、一部だけが斜めに切り取られたような不思議な形の石垣があります。横を通るだけでは見落としやすい場所ですが、少し離れて眺めると、北東の角だけが意図的に欠けた形になっていることが分かります。これは、石清水八幡宮の鬼門を封じるために設けられた石垣と伝えられています。
古来、北東の方角は丑と寅の間にあたることから「丑寅」と呼ばれ、鬼や災いが入り込む鬼門として恐れられてきました。平安京では、都の北東に位置する比叡山延暦寺が鬼門を守り、南西に位置する石清水八幡宮が裏鬼門を守護する社として篤い崇敬を受けてきました。石清水八幡宮は皇室や都を守る国家鎮護の神社として、長い歴史の中で重要な役割を担ってきたのである。
石清水八幡宮社殿の鬼門側
その石清水八幡宮の本社でも、北東にあたる場所には鬼門封じの工夫が施されています。通常であれば直角になる石垣の角をあえて斜めに欠き、鬼門そのものをなくすことで、邪気が境内へ入り込まないようにしたと考えられています。不自然に見える石垣の形は、施工上の都合ではなく、古くから受け継がれてきた方位信仰に基づくものです。
鬼門の角を意図的に欠く方法は、神社だけでなく、城郭や武家屋敷、寺院などでも見られます。北東側にくぼみを設けるほか、門を開かずに閉じたままにしたり、鬼門を守る神社や寺院を配置したりするなど、建築や都市設計の中にさまざまな魔除けの工夫が取り入れられてきました。石清水八幡宮の石垣も、こうした日本古来の鬼門封じを現在まで伝える貴重な見どころです。
鬼門封じの石垣
本殿や楼門の華やかな建築に目を奪われがちですが、境内の目立たない場所にも、災いを防ごうとした先人たちの知恵が残されています。若宮社周辺を訪れた際は、少し距離を取って石垣を眺め、北東の角だけが欠けている独特の形を確認してみてください。

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