縁結びの摂社 片山御子神社 | 上賀茂神社(賀茂別雷神社) - 神社ファン

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縁結びの摂社 片山御子神社

更新日:2026年8月3日

紫式部も参拝した第一摂社

楼門近く、片岡橋を渡った先に鎮座する「片山御子神社(通称・片岡社)」は、上賀茂神社の第一摂社です。本殿と拝殿は1628年(寛永5年)に造替され、1901年(明治34年)に国の重要文化財に指定されました。上賀茂神社には24社の摂末社がありますが、その中でも最も重要な摂社とされ、古くから厚い崇敬を集めています。
片山御子神社 社殿
御祭神は、上賀茂神社の御祭神・賀茂別雷大神の母神である玉依比売命(たまよりひめのみこと)です。玉依比売命は下鴨神社の御祭神としても知られ、賀茂信仰を語るうえで欠かせない存在です。そのため、本社で執り行われる祭礼では、最初に片山御子神社で神事を行う「片岡社先祭」が現在も受け継がれており、第一摂社としての格式の高さを今に伝えています。

縁結び・子授けのご利益

玉依比売命は賀茂別雷大神を育てた母神であることから、古くより縁結びをはじめ、子授けや安産の神様として篤く信仰されてきました。現在も恋愛成就や良縁を願う多くの参拝者が訪れ、上賀茂神社を代表する縁結びの社として親しまれています。
奉納された絵馬所
平安時代中期には、『源氏物語』の作者として知られる紫式部も片山御子神社へ参拝したと伝えられています。紫式部は『新古今和歌集』に、

ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし

という和歌を残しました。ほととぎすを待つ情景に良縁への願いを重ねた歌ともいわれ、古くから片岡の杜が美しい名所として親しまれていたことを今に伝えています。「片岡」の名は平安時代から多くの歌人に詠まれ、賀茂の杜を代表する歌枕の一つとして知られていました。
縁結び絵馬
この故事にちなみ、現在は源氏物語をモチーフにした絵馬を授かることができます。可愛らしいハート型にも見える形ですが、実は賀茂神社の神紋である「双葉葵」をかたどったものです。良縁や子授けを願う参拝者が願いを書き込み、多くの絵馬が奉納されています
片山御子神社は、賀茂信仰の母神をまつる由緒ある第一摂社であると同時に、平安時代から現代まで人々の良縁や幸せを見守り続けてきた特別な社です。第一摂社としての格式と、縁結びの神様として親しまれてきた信仰が今も息づく、上賀茂神社屈指の見どころといえるでしょう。参拝の際には本社とあわせて足を運び、母神・玉依比売命へ感謝と願いを伝えてみてください。

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