ならの小川 | 上賀茂神社(賀茂別雷神社) - 神社ファン

有名度

関脇

上賀茂神社(賀茂別雷神社)

かみがもじんじゃ(かもわけいかづちじんじゃ)

京都府京都市北区上賀茂本山339

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ならの小川

更新日:2026年8月3日

御物忌川と御手洗川

手水舎の奥には、上賀茂神社を代表する景観の一つ「ならの小川」が流れています。古くから神事や和歌とも深い関わりを持つ小川で、四季折々の美しい景色を楽しめる人気の見どころです。
上賀茂神社では、どの方角から本殿へ向かっても必ず川を渡る造りになっています。神域へ入る前に心身を清める意味が込められているともいわれ、境内を流れる清らかな水は、上賀茂神社の信仰に欠かせない存在となっています。
ならの小川と御物忌川と御手洗川
右から流れてくるのは「御物忌川(おものいがわ)」で、祭典で使用する祭器具を洗い清める川です。一方、左から流れてくる「御手洗川(みたらしがわ)」は、神職が祭典の前に身を清めるために使われる神聖な川として受け継がれています。

ならの小川

御物忌川と御手洗川が合流すると、「ならの小川」と呼ばれるようになります。その名の由来には、神饌に使われる楢の木が数多く生えていたことや、近くに摂社・奈良社が鎮座していたことなど、いくつかの説があります。境内を流れた先では「明神川」と名前を変え、上賀茂神社の門前を潤しながら流れていきます。
澄み切った水がゆったりと流れる川辺には四季折々の草花が咲き、春の新緑、夏の青もみじ、秋の紅葉、冬の静かな風景と、一年を通して異なる表情を見せてくれます。ベンチに腰掛けて川のせせらぎに耳を傾けたり、読書を楽しんだりと、ゆったりとした時間を過ごす参拝者の姿も多く見られます。
ならの小川
豊かな自然と清流が織りなすこの景観は、ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」を構成する上賀茂神社を象徴する風景の一つです。参拝の途中にはぜひ足を止め、清らかな流れと四季の移ろいをゆっくりと味わってみてください。
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百人一首にも詠まれた小川

ならの小川は、『小倉百人一首』にも詠まれた名所として広く知られています。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した歌人・藤原家隆は、夏越の祓で賑わうこの小川を次のように詠みました。

 「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」

歌の意味は、「楢の木々を渡る風が秋の訪れを感じさせる夕暮れであっても、夏越の祓の御禊が行われている様子だけは、まだ夏であることを教えてくれる」という情景を表したものです。現在でも6月末には夏越の祓が斎行され、多くの参拝者が半年間の穢れを祓うために訪れます。
ならの小川が百人一首に呼ばれた歌碑
800年以上前に藤原家隆が見つめた風景を、今も変わらず味わえることこそ、ならの小川最大の魅力といえるでしょう。川のせせらぎに耳を傾けながら散策すれば、歴史や文学、そして上賀茂神社が守り続けてきた自然の豊かさを、より深く感じることができます。

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