ハナ売場と山頂参道 | 愛宕神社 - 神社ファン

有名度

大関

愛宕神社

あたごじんじゃ

京都府京都市右京区嵯峨愛宕町1

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ハナ売場と山頂参道

更新日:2026年10月23日

ハナ売場

さらに登り、水尾からの登山道との合流地点を過ぎた7合目付近には、「ハナ売場」と呼ばれる建物があります。
嘉永5年(1852)刊行の『洛西嵯峨名所案内記』には、この場所で水尾村の女性たちが神花である樒(しきみ)を売っていたことが記されています。女性たちは樒を背負って愛宕山を登り、愛宕神社の神前に供えたのち、ハナ売場で参詣者に販売したと伝えられています。
ハナ売場
樒は火伏せの神花として信仰され、愛宕詣の参詣者は火災除けとして持ち帰りました。かつては樒の葉を朝一番に一枚ずつ竈にくべ、その日の家内安全と火迺要慎を祈念する習わしもあったと伝えられています。現在では竈のある家庭は少なくなりましたが、樒を御札とともに祀る習慣も残っています。ハナ売場は、愛宕神社の火伏せ信仰が人々の日々の暮らしにまで根付いていたことを伝える場所です。

御本殿へと続く石段

ハナ売場からさらに登り、かつて白雲寺の京口惣門だった黒門をくぐると、いよいよ愛宕神社の境内へ入ります。石段を進んだ先の社務所前には、自動販売機やトイレ、休息所があります。天候に恵まれれば京都方面を見渡すことができ、長い表参道を登ってきた参拝者が景色を楽しみながらひと息つける場所です。
御本殿へつづく階段
その先には、御本殿へ向かう約240段の石段が続きます。石段の両側には石灯籠が立ち並び、途中には白鬚社へ続く道や鉄鳥居、稲荷社を見ることができます。
神門
唐破風の屋根が特徴的な神門をくぐり、さらに進んだ先が御本殿です。清滝の二の鳥居から山道を登り、火燧権現跡や茶屋跡、ハナ売場などをたどる表参道は、単なる登山道ではありません。愛宕山に積み重ねられてきた山岳信仰や火伏せ信仰、そして多くの人々が歩いた愛宕詣の歴史をたどる参詣道そのものが、大きな見どころとなっています。

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