猿の霊石 | 日吉大社 - 神社ファン

有名度

関脇

日吉大社

ひよしたいしゃ

滋賀県大津市坂本5-1-1

猿の霊石

更新日:2026年6月22日

しゃがみこむ猿の姿にそっくりな霊石

東本宮の参道脇には「猿の霊石」と呼ばれる石があります。一面を苔におおわれた大きな霊石で、正面には注連縄が張られ、白い紙垂が下がっています。正面から見たときの凹凸が、猿がしゃがみ込む姿に似ていることから、「猿岩」とも呼ばれてきました。谷側を向いて座り込むような姿をしており、訪れる人に神縁を結び、帰る人を見守る石として伝えられています。
日吉大社 猿の霊石
日吉大社では、古くから猿が神の使いである「神猿(まさる)」として大切にされてきました。神猿には「魔が去る」「勝る」という意味が込められており、災いを遠ざけ、運気を高める縁起の良い存在とされています。境内には神猿舎が設けられているほか、楼門には猿の彫刻が刻まれ、山王鳥居の周辺にも猿にまつわる信仰が数多く残されています。
猿の霊石もまた、そうした神猿信仰と深く結びついた存在です。自然の岩そのものを神聖視する磐座信仰と、神猿への信仰が重なり合うことで生まれた霊石と考えられています。長い年月をかけて苔むした姿は神秘的で、実際に目の前に立つと、まるで猿が静かに座っているようにも見えてきます。
日吉大社には金大巌をはじめ、祇園石や大威徳石、夢妙幢岩など数多くの霊石が残されています。そのなかでも猿の霊石は、日吉大社を象徴する神猿信仰を今に伝える特別な存在です。東本宮へ向かう途中にあるため見落とされがちですが、ぜひ足を止めてその姿を眺めてみてください。
日吉大社 猿の霊石 正面

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